著者

海外ジャーナルクラブ

43日前

【Blood】小児・若年世代のB-ALL患者にCAR-T細胞療法が有効 (CD19.22.BBz)


Shalabi Hらは、 小児・若年成人 (CAYA) 世代のB細胞性急性リンパ芽球性白血病 (B-ALL) 患者を対象に、 CD19とCD22を標的とした二重特異性CAR-T細胞 (CD19.22.BBz) の効果と安全性を検討する第Ⅰ相試験を実施した.  結果、 CD19.22.BBzは安全に使用でき、 有効性を有することが確認された. 本研究はBlood誌において発表された.

背景

単一抗原を標的としたCAR-T細胞療法の寛解持続性は抗原修飾によって制限されるが、 複合標的によって改善できる可能性がある.

研究デザイン

  • 対象:CAYA世代のB-ALL患者20名.
  • 主要目的:有害事象および用量設定.
  • 副次的目的:完全寛解率 (CR) と無再発生存期間 (RFS)

研究結果

有効性評価

  • 完全寛解 (CR) 率は、 全コホートで60% (20例中12例) 、 CAR-naïveで71.4% (14例中10例) であった.
  • CR達成者の6カ月および12カ月RFSは、 それぞれ80.8% (95%CI:42.4-94.9%) および57.7% (22.1-81.9%) であった.
  • EF1a-CD22.BBzと比較して、 MSCV-CD19.22.BBzのCAR-T細胞拡大および持続性は限られていたため、 EF1aとMSCVプロモーターを比較する実験が行われたが、 大きな違いは確認されなかった.

安全性評価

  • サイトカイン放出症候群 (CRS):10名 (50%) が発症し、 その内3名 (15%) がグレード3であった.
  • 神経毒性:1名にグレード3の神経毒性が確認された.

結論

Shalabi Hらは「CD19.22.BBzの安全性と有効性は、 CAYA B-ALLコホートで実証された. 今後、 複合標的のさらなる最適化により改善が期待される.」と結論づけた.

原著

Shalabi H, et al, CD19/22 CAR T-cells in Children and Young Adults with B-ALL: Phase I Results and Development of a Novel Bicistronic CAR. Blood. 2022 May 23;blood.2022015795.PMID: 35605184


こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
HOKUTOのロゴ
HOKUTOのロゴ
今すぐ無料ダウンロード!
様々な分野の医師
様々な分野の医師