海外ジャーナルクラブ
2年前
Berkman AMらは、 思春期・若年成人 (AYA) 世代の急性白血病5年生存者の長期転帰を検討した. その結果、 AYA世代の白血病長期生存者は一般集団よりも死亡率が高く、 診断初期にはがん、 その後の数十年はがん以外の死因が多いことが明らかとなった. 本研究はCancer Epidemiol Biomarkers Prev誌において発表された.
AYA世代の急性白血病生存者の集団が増加しているが、 長期死亡アウトカムはほぼ不明である.
追跡期間中央値はALLで12.3年、 AMLで12.7年であった.
AYA世代急性白血病の生存率は、 最長30年の追跡調査でも年齢調整した一般集団の生存率を下回るままであった. 生存期間初期の死因はがんが最も多く、 追跡期間後半にはがん以外の死因がより多くなった. 男性のAML生存者は女性より有意に生存率が悪かった (生存時間比:0.61, 95%CI 0.45~0.82).
Berkman AMらは「AYA白血病生存者は一般集団よりも死亡率が高く、 白血病の影響は診断後数十年間持続する」と結論づけた.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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