HOKUTO編集部
20時間前
2つ以上の化学療法歴を有する手術不能または再発トリプルネガティブ乳癌 (TNBC) を適応として2024年9月24日に承認された抗Trop-2抗体薬物複合体サシツズマブ ゴビテカン (SG) が、11月20日に日本で販売開始されました。 本稿ではサシツズマブ ゴビテカンの概要や、 関連するコンテンツをまとめてお届けいたします。
添付文書¹⁾/インタビューフォーム*/製品情報*
化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌
200mg1瓶 18万7,195円
通常、 成人には、 21日間1サイクルとして、 1回10mg/kgを各サイクルの1、 8日目に点滴静注。 投与時間は3時間とし、 初回投与の忍容性が良好であれば、 2回目以降は1-2時間に短縮できる。 なお、 患者の状態により適宜減量する。
サシツズマブ ゴビテカンは、 海外では既に承認されている抗Trop-2抗体薬物複合体。 日本において、 特にTNBCへの薬剤はまだ十分とは言い難い状況であり、 治療歴を有するTNBCに新たな利益をもたらす治療選択肢として注目されている。 >>詳細はこちら
今回の国内承認は、2つ以上の化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌529例を対象にした、第III相国際無作為化比較試験ASCENT、 および第Ⅰ/II相国内臨床試験ASCENT-J02の結果に基づく。
ASCENT試験
転移性TNBCを対象にした第III相国際多施設共同無作為化比較試験ASCENTより、 全生存期間 (OS) の最終解析結果においても、 SGは標準治療の単剤化学療法 (TPC) に比べてPFSおよびOSを有意に改善した。 >>詳細はこちら
TROPiCS-02試験
HR陽性HER2陰性乳癌を対象にした第Ⅲ相非盲検多施設共同無作為化比較試験TROPiCS-02のOS最終解析の結果、 SGは化学療法に比べOSを有意に改善した。 >>詳細はこちら
TROPiCS-03試験
進行固形癌を対象にSGの有効性および安全性を検証した、 第II相非盲検マルチコホート・バスケット試験TROPiCS-03における進行子宮内膜癌の解析の結果、 客観的奏効率および臨床的有効率で有望な有効性が示され、 新たな安全性シグナルは示されなかった。 >>詳細はこちら
解説 : 名古屋市立大学 能澤一樹氏
解説 : 国立がん研究センター中央 吉田達哉氏
その他の乳癌に対するADC
¹⁾ ギリアド・サイエンシズ株式会社. トロデルビ®添付文書 2024年9月作成 第1版 [最終閲覧 2024/11/21]
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。