海外ジャーナルクラブ
5時間前

Colomboらは、 プラチナ抵抗性再発卵巣癌患者に対する抗PD-1抗体ペムブロリズマブ (Pembro) +パクリタキセル (PTX) 週1回投与±抗VEGF抗体ベバシズマブ併用療法の有効性および安全性について、 プラセボ+PTX±ベバシズマブを対照に国際多施設共同第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験KEYNOTE-B96の2回の中間解析および最終解析で評価した。 その結果、 Pembro併用により無増悪生存期間 (PFS) および全生存期間 (OS) が有意に延長した。 本研究はLancet誌において発表された。
対象は前治療歴が2ライン以内に限定されており、 それ以上の治療歴を有する患者への一般化には限界があります。
プラチナ抵抗性再発卵巣癌、 ペムブロリズマブ併用でPFS改善
上皮性卵巣癌は再発しやすく、 プラチナ製剤による化学療法に抵抗性を示すことが多い。
そこで本研究では、 プラチナ抵抗性再発卵巣癌患者を対象に、 PTX週1回投与±ベバシズマブにPembro併用による有効性および安全性を第Ⅲ相KEYNOTE-B96試験で評価した。
欧米、 アジア、 ヨーロッパ、 オセアニアの25ヵ国にある婦人科腫瘍センター187施設において、 プラチナ製剤を含む1~2ラインの全身治療歴を有し、 最後のプラチナ製剤投与から6ヵ月以内に病勢進行が認められた上皮性卵巣癌、 卵管癌、 および原発性腹膜癌患者 (18歳以上) 643例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は担当医評価によるRECIST v1.1に基づくPFS、 重要な副次評価項目はOSであった。
今回は、 本試験の2回の中間解析および最終解析の結果が報告された。
第1回中間解析におけるPFS中央値は、 PD-L1 CPS≧1の集団でPembro併用群が8.3ヵ月、 プラセボ群が7.2ヵ月 (HR 0.72 [95%CI 0.58-0.89]、 p=0.0014、 α=0.012)、 全体集団ではそれぞれ8.3ヵ月、 6.4ヵ月 (HR 0.70 [95%CI 0.58-0.84]、 p<0.0001、 α=0.0023) であり、 いずれもPembro併用群で有意に改善し、 主要評価項目を達成した。
第2回中間解析におけるOS中央値は、 PD-L1 CPS≧1集団でPembro併用群が18.2ヵ月であり、 プラセボ群の14.0ヵ月と比べて有意な改善が認められた (HR 0.76 [95%CI 0.61-0.94]、 p=0.0053、 α=0.0083)。
最終解析におけるOS中央値は、 全体集団でPembro併用群が17.7ヵ月であり、 プラセボ群の14.0ヵ月と比べて有意な改善が認められた (HR 0.82 [95%CI 0.69-0.97]、 p=0.011、 α=0.024)。
Grade3以上の治療関連有害事象 (TRAE) は、 Pembro併用群が68%、 プラセボ群が55%であった。 頻度の高い主なTRAE (全Grade) は、 貧血、 末梢神経障害、 脱毛、 疲労、 悪心などであった。 死亡に至ったTRAEは、 Pembro併用群で4例 (大腸炎、 間質性肺疾患、 急性骨髄性白血病、 腸管穿孔が各1例)、 プラセボ群で5例 (心不全1例、 腸管穿孔2例、 大腸穿孔2例) に報告された。
著者らは 「ベバシズマブの有無にかかわらず、 Pembro+PTX週1回併用療法は、 1~2回の全身治療歴を有するプラチナ抵抗性再発卵巣癌患者において、 PFSおよびOSを有意に改善し、 この集団に対する新たな治療選択肢として支持する結果となった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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