海外ジャーナルクラブ
2年前
Hoisnardらは、 フランスの国民健康データシステムに登録された関節リウマチ患者を対象に、 JAK阻害薬とアダリムマブを新規投与した患者の主要有害事象 (MACE) と静脈血栓塞栓症イベント (VTE) のリスクを全国規模の人口ベースコホート研究で評価。 その結果、 MACEとVTEのリスクに有意差はなかった。 本研究はAnn Rheum Dis誌において発表された。
本研究結果からはJAK阻害薬とアダリムマブの投与は安心してできそうです。
対象:JAK阻害薬またはアダリムマブの初回調剤を受けた関節リウマチ患者。
主要評価項目:MACEまたはVTEの発生
追跡期間中のMACEの発生リスクに有意差なし
追跡期間中のVTEの発生リスクに有意差なし
検出力が不十分であったが、 65歳以上で少なくとも1つの心血管系危険因子を有する患者においても、 結果は同じであった。
心血管疾患の高リスク患者を含む、 JAK阻害薬とアダリムマブの投与を開始した患者において、 MACEおよびVTEリスクは安心して投与できる結果であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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