海外ジャーナルクラブ
1年前
Duellらは、 再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫 (DLBCL) 患者を対象に、 抗CD19抗体tafasitamab+レナリドミド併用療法の有効性および安全性を第II相試験L-MINDで検討。 同試験の最終解析の結果、tafasitamab+レナリドミド併用療法が長期的な疾患コントロールに優れ、 安全性に関する新たな懸念も認められなかった。 本研究は、 Haematologica誌において発表された。
本第Ⅱ相試験 (L-MIND) 結果は3年間フォロー結果が既に報告されており、 今回が最終的な5年間フォロー結果となります。 第Ⅱ相試験はコントロールがないために、 こういう手法で有効性や安全性を短期、 長期で示していく意義を改めて感じます。
18歳以上で全身療法歴1~3回、 ECOG PS 0-2の再発/難治性DLBCL患者:80例
tafasitamab+レナリドミド併用 (最大12サイクル) を最大12サイクルまで併用投与し、 その後、 病勢進行 (PD) または許容できない毒性が認められるまでtafasitamab単剤療法を実施した。
最良の全奏効率 (ORR)
奏効期間 (DoR)、 無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS)、 安全性
主要評価項目
副次評価項目
探索的解析
前治療ラインが1つの患者 (40例) は、 2つ以上の患者 (40例) と比較して高いORR (67.5%、 CR 52.5%) を示したが、 DoR中央値はいずれのサブグループでも到達しなかった。
その他の探索的解析により、 長期有効性の結果はサブグループ間で一貫していた。
有害事象はこれまでの報告と一致し、 管理可能であった。
有害事象の頻度はtafasitamab単剤療法中に減少し、 安全性に関する新たな懸念は認められなかった。
tafasitamabとレナリドミドの併用療法は長期的な疾患コントロールに優れ、 安全性に関する新たな懸念も認められなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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