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48日前

【韓国】肺癌手術後の長期オピオイド使用は2年全死亡リスク増加と関連

Ohらは、 肺癌手術を受けた患者を対象に、 オピオイド長期使用の割合と関連因子、 その長期的影響をコホート研究で検討. その結果、 オピオイドの長期使用により2年全死亡のリスクが高まることが明らかとなった. 本研究は、 Reg Anesth Pain Med誌において発表された. 

📘原著論文

New, long-term opioid use after lung cancer surgery is associated with reduced 2-year survival: a retrospective population-based cohort study in South Korea. Reg Anesth Pain Med. 2022 Sep 12;rapm-2022-103769.PMID: 36096683

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

本研究のような大きなレジストリーデータを使用した後ろ向き解析の場合、 データセットの欠点により臨床的に重要な多くの因子が解析に含まれていないことがあります. 今回の場合には、 肺機能飲酒喫煙肺がんのステージは解析に含まれておりません.

🔢関連コンテンツ

チャールソン併存疾患指数 (CCI)

併存疾患による予測短期死亡率

オピオイド換算表

モルヒネ経口30mgを基準としたオピオイド換算量

研究デザイン

  • 対象:韓国の国民健康保険データベースに登録された肺癌手術を受けた患者対象
  • 術前にオピオイド使用者であった患者は解析除外.
  • 新規の長期オピオイド使用:術後6カ月の時点でアクティブなオピオイド処方.

研究結果

  • 最終解析には、 合計54,509人の患者が含まれた.
  • 術後6カ月の時点での新規長期オピオイド使用者群:3325名(6.1%)
  • 高齢、 男性、 手術範囲の広さ、 開胸、 🔢チャールソン併存疾患指数の上昇、 術前および術後補助化学療法、 術前の不安障害および不眠症は、 新規長期オピオイド使用率の高さと関連していた.
  • 新規長期オピオイド使用群では、 2年全死亡のリスクが40%高いことが示された.
HR 1.40、 95%CI 1.29-1.53、 p<0.001
  • 用量別の2年全死亡のリスク
  • 高強度オピオイド使用群:92%
HR 1.92、 95%CI 1.67-2.21、 p<0.001
  • 低強度オピオイド使用群:22%
HR 1.22、 95%CI 1.10-1.36、 p<0.001

結論

韓国における術前オピオイド未使用患者のうち、 6.1%が肺癌手術後に新たに長期オピオイド使用者となった. 特定された要因は新規長期オピオイド使用の潜在的危険因子であり,それらはより悪い長期生存アウトカムと関連する可能性がある.

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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