HOKUTO編集部
5ヶ月前

未治療の進行ALK陽性非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象に、 第2世代ALK阻害薬アレクチニブの有効性および安全性を、 第1世代ALK阻害薬クリゾチニブと比較評価した海外多施設共同第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験ALEXの最終OS解析の結果、 アレクチニブはOSを数値上改善し、 安全性プロファイルも良好だった。 中国・The Chinese University of Hong KongのTony S.K. Mok氏が発表した。
第Ⅲ相ALEX試験では最終無増悪生存期間 (PFS) が既に報告されているが (中央値 アレクチニブ群 34.8ヵ月 vs クリゾチニブ群 10.9ヵ月、 p<0.0001)、 その時点で全生存期間 (OS) はimmatureだった¹⁾。
18歳以上で未治療の進行性ALK陽性NSCLC303例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は担当医師評価によるPFS、 副次評価項目はOS、 奏効持続期間 (DoR)、 安全性などだった。
年齢、 性別、 病期などの患者背景は両群間で概ねバランスが取れていた。 中枢神経系 (CNS) 転移ありはアレクチニブ群が42.1%、 クリゾチニブ群が38.4%だった。
追跡期間中央値はアレクチニブ群が53.5ヵ月、 クリゾチニブ群が23.3ヵ月だった。
OS中央値(mOS)は、 アレクチニブ群が81.1ヵ月 (95%CI 62.3ヵ月-NE)、 クリゾチニブ群が54.2ヵ月 (同34.6-75.6ヵ月) であり、 両群間で有意差は示されなかったもののアレクチニブ群で数値的な改善が認められた (HR 0.78 [95%CI 0.56-1.08]、 p=0.1320)。 7年OS率は、 アレクチニブ群で48.6%、 クリゾチニブ群で38.2%だった。
ベースライン時におけるCNS転移の有無別でOSサブ解析を行った結果、 CNS転移ありの集団における中央値はアレクチニブ群63.4ヵ月、 クリゾチニブ群30.9ヵ月 (HR 0.68 [95%CI 0.40-1.15] )、 CNS転移なしの集団における中央値はそれぞれ94.0ヵ月、 69.8ヵ月(HR 0.87 [同 0.58-1.32] ) であり、 CNS転移の有無によらず、 アレクチニブ群でmOSの改善傾向が認められた。
以下、 アレクチニブ群 vs クリゾチニブ群におけるCNS転移および放射線治療歴の有無別の結果を示す。
92.0ヵ月 vs 39.5ヵ月、 HR 0.62
46.9ヵ月 vs 23.7ヵ月、 HR 0.73
94.0ヵ月 vs 69.8ヵ月、 HR 0.87
DoR中央値は、 アレクチニブ群が42.3ヵ月 (95%CI 31.3-51.3ヵ月)、 クリゾチニブ群が11.1ヵ月 (同7.9-13.0ヵ月) だった (HR 0.41 [95%CI 0.30-0.56])。
安全性は既報と一致しており、 新たな安全性シグナルは検出されなかった。
Mok氏は 「ALEX試験の最終OS解析結果は、 進行ALK陽性NSCLC患者に対する1次治療として、 アレクチニブが標準治療であることを引き続き支持するものだった」 と報告した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。