HOKUTO編集部
2ヶ月前
2024年12月27日にニボルマブ皮下注製剤 (OPDIVO QVANTIG) が米食品医薬品局 (FDA)で承認された。 これに伴い、 大腸癌と肝細胞癌のNCCNガイドラインが更新された。
ニボルマブの投与方法は、 これまで点滴静注のみだったが、 ヒアルロニダーゼとの併用で皮下注射が可能になったことが明記された。 なお、 ニボルマブ点滴静注と用法・用量は異なる。
FDAが承認しているニボルマブ皮下注製剤の適応癌種は以下の9種であるが、 2025年2月25日時点では、 胃癌および胃・食道接合部腺癌のNCCN ガイドラインには未記載である。
FDA用法・用量は以下の通り。
ニボルマブ点滴静注は30分程度かかるが、 皮下注射製剤は腹部または太ももに3~5分かけて投与する。
2025年2月時点では、 FDAはニボルマブ皮下注製剤とイピリムマブの併用を承認していない。
ニボルマブ (オプジーボ®︎) は、 本邦では点滴静注のみ承認されている。 適応症は以下の通り。
📄オプジーボ点滴静注20mg / 100mg / 120mg / 240mg
2025年2月時点では、 本邦で皮下注製剤は承認されておらず、 各学会から発刊されている診療ガイドラインにおいても皮下注製剤についての言及はない。
💡NCCNガイドラインとは?
National Comprehensive Cancer Network (NCCN) が提供する、 癌治療のための標準的な指針である。 会員登録を行うことで、 詳細なガイドラインや更新情報、 エビデンスの詳細にアクセス可能であり、 治療計画に役立つツールも利用できる。
大腸癌
胃癌
食道癌
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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