【Lancet】低酸素状態のCOVID-19入院患者、高用量コルチコステロイドで死亡リスク増加
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海外ジャーナルクラブ

10ヶ月前

【Lancet】低酸素状態のCOVID-19入院患者、高用量コルチコステロイドで死亡リスク増加

【Lancet】低酸素状態のCOVID-19入院患者、高用量コルチコステロイドで死亡リスク増加
RECOVERY Collaborative Groupは、 COVID-19入院患者で低酸素状態の患者を対象に、 高用量コルチコステロイドの効果を非盲検ランダム化比較試験RECOVERYで検討。 その結果、 高用量コルチコステロイドの投与は、 低用量のコルチコステロイドを含む通常ケアと比較し、 死亡リスクを著しく増加させたことが明らかとなった。 本研究はLancet誌において発表された。 

📘原著論文

Higher dose corticosteroids in patients admitted to hospital with COVID-19 who are hypoxic but not requiring ventilatory support (RECOVERY): a randomised, controlled, open-label, platform trial.Lancet. 2023 Apr 12;S0140-6736(23)00510-X.PMID: 37060915

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

デキサメサゾン 6mg vs.12mgの研究成果を見た際に、 有意差はないですが研究全般の印象からデキサメサゾンの高容量に期待した医科学者は多いと思います。 今回は逆に死亡率を増加させていますが、 今後もRECOVERY試験はシリーズものの感じで続いていきますので、 人工呼吸器装着患者やECMO患者の結果を待ちたいと思います。

🔢関連コンテンツ

4C mortalityスコア

COVID-19入院患者の予後予測スコア

背景

低用量のコルチコステロイドは、 酸素または呼吸補助を必要とするCOVID-19患者の死亡率を下げることが示されている。

研究デザイン

対象

COVID-19入院患者で低酸素症を有する成人患者。

介入

患者を以下の群に1:1の割合でランダムに割り付け。

  • 高用量コルチコステロイド群:659例
通常ケア+高用量コルチコステロイド群 (デキサメタゾン20mgを1日1回5日間、 その後デキサメタゾン10mgを1日1回5日間または早ければ退院まで)
  • 通常ケア群:613例
通常ケア後、 87%がフォローアップ期間中に低量コルチコステロイドを投与

主要評価項目

28日以内の死亡率。

研究結果

28日以内の死亡率

  • 高用量コルチコステロイド群:19% (659例中123例)
  • 通常ケア群:12% (613例中75例)
率比 1.59、 95%CI 1.20-2.10、 P=0.0012

COVID-19以外の感染症による肺炎

  • 高用量コルチコステロイド群:10% (659例中64例)
  • 通常ケア群:6% (613例中37例)

インスリン増量を要する高血糖の増加

  • 高用量コルチコステロイド群:22% (659例中142例)
  • 通常ケア群:14% (613例中87例)

結果の解釈

COVID-19で入院した低酸素症の患者において、 高用量のコルチコステロイド投与は低用量のコルチコステロイドを含む通常ケアと比較して、 死亡リスクを著しく増加させた。 RECOVERY試験では、 非侵襲的換気、 人工呼吸器管理、 ECMOを必要とするCOVID-19の入院患者を対象に、 より高用量のコルチコステロイドの効果を引き続き評価する。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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