HOKUTO編集部
1年前
未治療の転移性非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 1次治療における抗Trop-2抗体薬物複合体sacituzumab govitecan (SG) +抗PD-1抗体ペムブロリズマブの有効性と安全性を検証した第Ⅱ相試験EVOKE-02の結果から、 SG +ペムブロリズマブ併用療法は、 PD-L1の発現状態にかかわらず良好な抗腫瘍活性が示され、 安全性プロファイルも各薬剤の既報と同様であった。 韓国・Yonsei University College of MedicineのByoung Chul Cho氏が発表した。
以下の適格基準を満たした者
対象者を以下のコホートに振り分け、 21日サイクルの1日目と8日目にSG 10mg/kg、 1日目にペムブロリズマブ200mgを投与した。
主要評価項目:客観的奏効率 (ORR) 、 Safety run-inにおける用量制限毒性 (DLT)
副次評価項目:病勢コントロール率 (DCR) 、 奏効持続期間 (DOR) 、 無増悪生存期間 (PFS) 、 全生存期間 (OS) 、 安全性
コホートAで5.0ヵ月、 コホートBで5.8ヵ月 (2023年6月16日データカットオフ時点)
SG+ペムブロリズマブの安全性プロファイルは管理可能であり、 各薬剤の既知の安全性と一致していた。
今回の結果は、 転移性NSCLCの1次治療におけるSG+ペムブロリズマブのさらなる検討を正当化するものである。 現在進行中の第Ⅲ相非盲検国際ランダム化比較試験EVOKE-03では、 PD-L1 TPS50%以上の未治療の転移性NSCLC患者を対象に、 1次治療におけるSG+ペムブロリズマブ療法とペムブロリズマブ単独療法が比較検討されている。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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