海外ジャーナルクラブ
10日前

Neuenらは、 非糖尿病CKD患者を対象にフィネレノンとプラセボを比較した第Ⅲ相試験FIND-CKDの探索的サブグループ解析において、 糸球体疾患によるCKD患者でのフィネレノンの効果を検証した。 その結果、 32ヵ月までの総eGFRスロープの低下はフィネレノン群で緩徐であり (-3.50 vs -4.23mL/min/1.73m²/年)、 12ヵ月時のアルブミン尿はフィネレノン群で42%減少した。 加えて、 腎不全を含む腎複合アウトカムリスクも26%低減した(HR 0.74)。 研究結果はJAMA誌に掲載された。
本解析は探索的サブグループ解析であり、 結果は仮説生成的なものとして解釈する必要があります。 しかし、 eGFR、 アルブミン尿、 および臨床エンドポイントにおいて一貫した有益性が認められたことは注目に値します。
糸球体疾患はCKDおよび腎不全の主要原因である。 非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬フィネレノンはCKDの腎機能低下リスクを抑制するが、 糸球体疾患によるCKD患者での効果は明らかではない。
非糖尿病CKD患者*を対象に24の国・地域で実施された第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照試験FIND-CKDのうち、 担当医が糸球体疾患と報告した903例について探索的解析を行った。
主要評価項目は、 ベースラインから32ヵ月までの年間eGFR低下率 (総eGFRスロープ) とした。 また、 事前規定された探索的評価項目として、 12ヵ月時点のアルブミン尿変化率、 腎不全または40%以上の持続的eGFR低下からなる腎複合アウトカムも評価した。
32ヵ月までの総eGFRスロープは以下の通りで、 フィネレノンはeGFR低下を遅らせた。
32ヵ月までの総eGFRスロープ
群間差 0.73mL/min/1.73m²/年
(95%CI 0.22-1.24)
12ヵ月時のアルブミン尿においても、 フィネレノン群で42%減少した (95%CI 35-48%)。
腎不全、 または40%以上の持続的eGFR低下からなる腎複合アウトカムのリスクも、 26%低下した。
腎複合アウトカム
HR 0.74 (95%CI 0.57-0.97)
著者らは、 「糸球体疾患によるCKD患者において、 フィネレノンはeGFR低下を遅らせ、 アルブミン尿を減少させた。 加えて、 腎不全または腎機能低下のリスク低減に寄与した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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