HOKUTO編集部
29日前
日本肺癌学会は2024年12月27日、 「臨床・病理 肺癌取扱い規約 第9版」 (以下、 新版)の改訂および発刊を同学会公式サイトで発表した。 また同学会は、 2025年1月1日より、 TNM分類第9版の適応を含めた新版に基づく肺癌記載とするよう呼びかけている。
新版の序文に記載された改訂のポイントは以下のとおり¹⁾。
第7版から第8版の改訂時に大きく変更があったT分類については第9版では変更がなく、 第9版ではN分類とM分類が変更となった。
すでに2021年にWeb公開されている 「新WHO分類に準拠した病理組織分類」 を踏襲し、 2021年に改訂されたWHO分類に沿った内容としたほか、 縮小手術に対応した切り出しマニュアルの記載が追加された。 さらに、 国際的な標準に準拠すべく 「病理学的効果判定基準」 が改訂された。
2022年に発刊されたWHO呼吸器細胞診報告様式に基づき、 従来の肺癌細胞診判定区分を大幅に見直し、 全面的な改訂が行われた。 主な改訂点は、 判定区分を従来の3カテゴリーから5カテゴリー (不適正、 陰性、 異型、 悪性疑い、 悪性) に変更、 および判定区分ごとに悪性の危険性risk of malignancy (ROM) と推奨対処法について言及した点である。
TNM分類の変更に対応した記載とし、 画像所見実例が追加された。
同手引きにおける 「附.Modified RECIST criteriaを用いた悪性胸膜中皮腫の治療効果判定の手引き」 は、 中皮腫瘍取扱い規約に移管された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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