【JAMA Netw Open】癌関連血栓症への抗凝固療法、DOACでVTE再発が低リスク
著者

海外ジャーナルクラブ

11ヶ月前

【JAMA Netw Open】癌関連血栓症への抗凝固療法、DOACでVTE再発が低リスク

【JAMA Netw Open】癌関連血栓症への抗凝固療法、DOACでVTE再発が低リスク
Riazらは、 癌関連血栓症 (CAT) の患者を対象に、 抗凝固療法の使用状況について後ろ向きコホート研究で検討。 その結果、 CAT患者における抗凝固薬の臨床での使用期間は短いこと、 直接作用型経口抗凝固薬 (DOAC) が静脈血栓塞栓症 (VTE) 再発、 大出血、 死亡率の低下と関連することが明らかとなった。 本研究は、 JAMA Netw Open誌において発表された。

📘原著論文

Comparative Effectiveness of Anticoagulants in Patients With Cancer-Associated Thrombosis. JAMA Netw Open. 2023 Jul 3;6(7):e2325283. PMID: 37486628

👨‍⚕️監修医師のコメント

仮説の提唱です。 本文の結論には定型のようにsuggest,mayを使用して下記のような表現になっています。 

The findings suggest that DOACs and warfarin may offer better treatment persistence than LMWH in clinical practice

🔢関連コンテンツ

Khoranaスコア

悪性腫瘍患者の静脈血栓症発症予測スコア
【JAMA Netw Open】癌関連血栓症への抗凝固療法、DOACでVTE再発が低リスク

背景

実臨床における、 CATに関する抗凝固薬の使用状況と有効性は、 ほとんど明らかではない。

研究デザイン

方法

米国の医療情報データベース Optum Labs Data Warehouseを用い、 皮膚がんを除く18歳以上の原発癌患者におけるCATに対する抗凝固薬の使用状況と有効性を比較検討した。

曝露

患者は処方された抗凝固薬によってグループ分けされた。

  • DOAC
  • 低分子ヘパリン(LMWH)
  • ワルファリン

主要評価項目

  • VTE再発リスクおよび全死亡率
  • 大出血による入院リスク

研究結果

治療期間中央値

  • DOAC:3.2カ月
(IQR 1.0-6.5カ月)
  • ワルファリン:3.1カ月
(IQR 1.0-6.8カ月)
  • LWMH:1.8カ月
(IQR 0.9-3.8カ月)

多項ロジスティック回帰分析

LMWHまたはワルファリンの投与と関連する因子のオッズ比 (OR) を算出した結果、 肺癌 (OR 2.07、 95%CI 1.12-3.65)、 泌尿器癌 (OR 1.94、 95%CI 1.08-3.49)、 婦人科癌 (OR 4.25、 95%CI 2.31-7.82)、 大腸癌 (OR 2.26、 95%CI 1.20-4.32) の患者に関連が認められた。

有効性の評価

DOAC群に比し、 LMWH群とワルファリン群ではVTE再発リスクが高かった。

  • LMWH群:HR 1.47
95%CI 1.14-1.90
  • ワルファリン群: HR 1.46
95%CI 1.13-1.87

安全性の評価

LMWH群では、 DOAC群に比し、 大出血のリスク (HR 2.27、 95%CI 1.62-3.20) および全死亡リスク (HR 1.61、 95%CI 1.15-2.25) が高かった。

結論

米国の実臨床におけるCAT患者における抗凝固薬の使用期間は短かった。 また、DOACは、 VTE再発、 大出血、 死亡のリスクの低下と関連していた。 DOAC禁忌の患者やLMWHの継続が難しい患者に対しては、 ワルファリンの使用が選択肢となり得る。

こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
HOKUTOのロゴ
HOKUTOのロゴ
今すぐ無料ダウンロード!
様々な分野の医師
様々な分野の医師
【JAMA Netw Open】癌関連血栓症への抗凝固療法、DOACでVTE再発が低リスク