海外ジャーナルクラブ
2年前
DeZernらは, 再発・難治性の重症再生不良性貧血患者を対象に, HLA半合致骨髄移植 (ハプロ移植) の治療効果を検討する第Ⅱ相臨床試験を実施. その結果, ハプロ移植は, 免疫抑制療法に反応しない患者において, 最小限のGVHDで優れた総生存率 (OS) をもたらすことが明らかとなった. 本研究は, Lancet Haematol誌において発表された.
再発・難治性の重症再生不良性貧血は, 高い罹患率と死亡率を有する骨髄不全疾患である. 再発時には免疫抑制療法後に骨髄移植が行われることが多いが, 少数民族では適切なドナーが見つからないことが多いことが問題となっている.
対象は再発・難治性重症再生不良性貧血の小児および成人(75歳以下) 31名で、 主要評価項目は "骨髄移植後1年間の総生存率 (OS)"とした.
👨⚕️ HOKUTO監修医コメント
横断的に5大雑誌に目を通していますと, 本研究を含めて血液領域でのPositiveな結果の報告が散見されています. その一方で例えば神経領域ではNegativeな結果が続いています. 現在のところ血液領域が最も治療(薬)の熱いフィールドと言えます.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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