海外ジャーナルクラブ
5日前
Darkらは、 敗血症の疑いがあり集中治療室に入室した重症患者2,760例を対象に、 プロカルシトニン (PCT) またはC反応性蛋白 (CRP) を抗菌薬中止の判断基準に用いることで抗菌薬投与期間を短縮できるかどうかを無作為化比較試験ADAP-Sepsisで検討した。 その結果、 PCTを指標に用いたプロトコルで抗菌薬投与期間が安全に短縮できることが明らかとなった。
主要評価項目 (28日目までの抗生物質投与期間と全死因死亡率) の結果は以下の通りであった。
PCTを指標に用いるプロトコル (918例)
CRPを指標に用いるプロトコル (924例)
我々が普段慣れている単位に直すと、 この試験ではPCT<0.25ng/mL、 CRP<2.5mg/dLを抗菌薬終了のカットオフに設定しています。 なお本邦ガイドラインにおける推奨は以下の通りです。
今版では、 PCT値あるいはCRP値を指標とした抗菌薬中止戦略と、 標準治療 (PCT値・CRP値いずれも指標としない) の3群によるメタ解析が行われています。 詳細は以下を確認ください。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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