【Liver Cancer】肝細胞癌へのシスプラチン+レンバチニブ動注で良好なORR:日本発第Ⅱ相LEOPARD
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海外ジャーナルクラブ

1年前

【Liver Cancer】肝細胞癌へのシスプラチン+レンバチニブ動注で良好なORR:日本発第Ⅱ相LEOPARD

【Liver Cancer】肝細胞癌へのシスプラチン+レンバチニブ動注で良好なORR:日本発第Ⅱ相LEOPARD
Ikedaらは、 進行肝細胞癌患者を対象に、 シスプラチン+レンバチニブ併用による肝動脈注入化学療法 (hepatic arterial infusion chemotherapy:HAIC) の有効性と安全性を多施設共同非盲検単群第Ⅱ相試験LEOPARDで検討。 その結果、 シスプラチン+レンバチニブ併用によるHAICは進行肝細胞癌患者において良好な客観的奏効率 (ORR) と長い全生存期間 (OS) を示し、 忍容性にも優れていた。 本研究はLiver Cancer誌において発表された。 

📘原著論文

Multicenter Phase II Trial of Lenvatinib plus Hepatic Intra-Arterial Infusion Chemotherapy with Cisplatin for Advanced Hepatocellular Carcinoma: LEOPARD. Liver Cancer. https://doi.org/10.1159/000531820

👨‍⚕️監修医師のコメント

本邦発の研究です。 16施設で約1年半の期間で36症例の症例数ですのでpatient flowが気になりますが、 本文中に記載がないようです。

🔢関連コンテンツ

肝癌のTNM臨床病期分類

肝癌の病期分類 (UICC-8版)

肝障害度分類

肝細胞癌患者の肝予備能評価スコア

ALBIスコア / modified ALBIグレード

肝細胞癌の肝予備能評価

背景

シスプラチンとレンバチニブによるHAICは、 それぞれ進行肝細胞癌に対して高い抗腫瘍効果が確認されている。 併用療法ではより高い抗腫瘍効果が期待される。

研究デザイン

対象

Child-PughクラスA、 全身療法歴のない進行肝細胞癌患者

介入

患者にはレンバチニブとシスプラチンを含むHAICが投与された。

  • レンバチニブ:体重60kg以上の患者には1日1回12mg、 体重60kg未満の患者には1日1回8mg
  • シスプラチンを含むHAIC:65mg/m²、 1日目、 4~6週ごと、 最大6サイクル

主要評価項目

独立審査委員会によりmodified RECISTを用いて評価されたORR

副次評価項目

RECIST v1.1を用いて評価したORR、 無増悪生存期間 (PFS)、 OS、 治療関連有害事象の頻度

研究結果

ORR

  • modified RECIST判定:64.7% (95%CI 46.5-80.3%)
  • RECIST v1.1判定:45.7% (95%CI 28.8-63.4%)

PFS

PFS中央値:6.3カ月 (95%CI 5.1-7.9カ月)

OS

OS中央値:17.2カ月 (95%CI 10.9~不明)

安全性評価

主なグレード3/4の有害事象の発現

  • AST増加:34%
  • 白血球減少:22%
  • ALT増加:19%
  • 高血圧:11%

結論

レンバチニブとシスプラチン併用によるHAICは、 進行肝細胞癌患者において高いORRと長い全生存期間を示し、 忍容性も良好であった。 このレジメンを第Ⅲ相試験でさらに評価することが求められる。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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