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200日前

【BMJ】経腟プロゲステロンが自然早産、 周産期死亡の減少に有効か

Care Aらは、 早産リスクが高いと思われる妊婦を対象に、 自然早産の各種予防法の有効性を比較する系統的レビューとネットワークメタアナリシスを実施. 結果、 経腟プロゲステロンが34週未満の早産, 周産期死亡, 新生児の入院などの減少において最も有効だと思われると報告された. 本研究はBMJ誌において発表された.

背景と対象

  • 早産で産まれた児は新生児死亡リスクや、 生存後も合併症リスクが高くなる.
  • 複数の早産予防策が散見されるが、 全ての組み合わせにつきランダム化比較試験で検証することは難しく、 著者らはネットワークメタ解析とシステマティックレビューで最も有効な選択肢を検証した.
  • 本研究においては、 無症候性の妊婦に焦点を当て、 自然早産のリスクが高い条件は以下のいずれかとした.
  1. 子宮頸管長が25mm未満の場合
  2. 過去に早産歴がある場合

研究デザイン

  • 61のランダム化比較試験 (参加人数述べ17,273名) をネットワークメタ解析によるシステマティックレビューで評価.
  • 7つの母体アウトカムと11の胎児アウトカムを, 公表されている早産研究の中核アウトカムに沿って分析.
  • 34週未満の早産および周産期死亡のアウトカムについて, 相対的治療効果および証拠の確実性を提示.

研究結果

34週未満での早産リスク

  • 40件の研究 (13,310人) が34週未満での早産リスクについて調べていた.
  • プラセボまたは無治療を対照群とした場合, 経腟プロゲステロンは34週未満の早産の減少と関連していた (OR 0.50, 95%CI 0.34~0.70, 証拠の確実性 : 高) .
  • 17‐OHPC (OR 0.68, 95%CI 0.43~1.02, 証拠の確実性 : 中程度)、 膣ペッサリー (OR 0.65, 95%CI 0.39~1.08, 証拠の確実性 : 中程度) 、 魚油またはオメガ3脂肪酸 (OR 0.30, 95%CI 0.06~1.23, 証拠の確実性 : 中程度) も34週未満の早産が減少する可能性があったが、有意なリスク減少ではなかった.

周産期死亡リスク

  • 30件の研究 (12,119人) が周産期死亡について調べていた.
  • 周産期死亡に関し, 対照群に比して明確に有益であったのは経膣プロゲステロンのみであった (OR 0.66, 95%CI 0.44 to 0.97, 証拠の確実性 : 中程度) .

著者らは、早産リスクの高い単体妊娠女性に対する早産予防の第1選択として、 現状では経膣プロゲステロンを検討すべきと結論している. また、 今後の研究においては、 対照群としてに経膣プロゲステロンを用いることが望ましいと述べている.

原著論文

Care A, et al, Interventions to prevent spontaneous preterm birth in women with singleton pregnancy who are at high risk: systematic review and network meta-analysis. BMJ. 2022 Feb 15;376:e064547. PMID: 35168930

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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