海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前

Liらは、 プラチナ製剤および抗PD-1/PD-L1療法の治療歴があるHER2活性化変異陽性の進行非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者に対する抗HER2抗体薬物複合体 (ADC) trastuzumab rezetecanの有効性と安全性を第II相単群試験で評価した。 客観的奏効率 (ORR) は73%であり、 主なグレード3以上の有害事象は血液毒性であった。 研究結果はLancet Oncology誌に発表された。
今後は、 進行したHER2変異NSCLCの1次治療におけるtrastuzumab rezetecan vs 化学療法+免疫療法のRCT結果が待たれます。
HER2活性化変異陽性NSCLCに対して、 HER2指向性ADCのtrastuzumab rezetecanが第I相試験で予備的な抗腫瘍活性と良好な安全性プロファイルを示した。
この第Ⅱ相試験では、 推奨用量によるtrastuzumab rezetecanの有効性と安全性を評価した。
プラチナ製剤および抗PD-1/PD-L1療法の治療歴があるHER2活性化変異陽性NSCLC患者94例を対象に、 trastuzumab rezetecan 4.8mg/kgを3週間ごとに投与した。
主要評価項目は独立評価委員会による客観的奏効率 (ORR) とし、 安全性解析では試験治療を1サイクル以上受けた全患者を対象とした。
追跡期間中央値は8.7ヵ月 (IQR 7.0-10.4ヵ月) であった。
ORRは73% (95%CI 63.3-82.0%)、 主なグレード3以上の有害事象は好中球減少 (40%)、 白血球減少 (27%)、 貧血 (23%)、 血小板減少 (11%) であった。
治療関連の重篤な有害事象は23%に発現し、 間質性肺疾患 (5%)、 血小板減少 (6%)、 好中球減少 (6%)、 白血球減少 (4%)、 貧血 (4%) などが含まれていた。 なお、 治療関連死は報告されなかった。
著者らは 「trastuzumab rezetecanは、 前治療歴のあるHER2変異陽性NSCLC患者で臨床的に意味のある効果を示し、 安全性も許容範囲内であった 」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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