医師の「求人票」で見るべき5つのポイント
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1年前

医師の「求人票」で見るべき5つのポイント

医師の「求人票」で見るべき5つのポイント
医師の働き方改革により、 医師の転職市場がよりシビアになりそうだとの予測を前回お伝えしました。 連載 「医師のキャリア・考」 の最終回では、 転職の 「求人票」 の見方やチェックポイントを解説します。 「想像していた働き方と違う」なんてことを防ぎましょう。

前回記事はコチラ (医師転職市場の未来予想図)。

医師転職は 「買い手市場」化が進行

2023年に厚生労働省が発表した医師偏在指標によると、 以下の変化が出てきています。

  • 西日本は医師偏在指標が高く (医師が多く)、 東日本は低い (医師が少ない) 傾向
  • 都市部で医師が多く、 農村部で少ない傾向
  • 全体としては採用側が有利となる「買い手市場」化が進行か
医師の「求人票」で見るべき5つのポイント

求人票とは

求人票とは、 職業安定法によって定められた労働条件を記載した書類のことです。 業務内容や契約期間のほか、 給与、 就業時間、 休憩時間などが細かく記載されています。

このほか、 医療機関の雰囲気やアピールポイントが記載されていますが、 入職後に「思っていた内容と違う…」「そんな話は初めて聞いた…」といったトラブルも聞きます。 そこで、 意外と見落としがちなポイント5つをご紹介します。

医師の「求人票」で見るべき5つのポイント

見落としがちな5つのポイント

  • 休日:「週休二日制」と「完全週休二日制」の違い

一緒だと思われるかもしれませんが、 実は大きな違いがあります。 週休二日制は、 月に1回以上週2日の休み (それ以外は毎週1日以上の休み) で、 完全週休二日制は毎週2日の休みです。 完全週休二日制は土日休みとは限りませんので、 注意が必要です。

  • 時間外手当:固定残業代がいくらか

あらかじめ一定時間分の残業代を「みなし残業代」として給与に含んでおくのが固定残業代です。 その範囲内であれば、 残業をしても給与に影響がありません。

医師の「求人票」で見るべき5つのポイント
  • オンコール:医療機関によって条件が違う

同じオンコールでも、 医療機関によって「院内待機」「電話での相談のみ」「医療機関に出動」など、 さまざまなケースがあるため注意が必要です。 オンコール手当も相場はあるものの、 医療機関により異なるので事前に確認して下さい。

  • 契約期間:「期間の定めなし」と「あり」

「期間の定めあり」の場合でも、 更新が前提であることがほとんどで、 必ずしも退職になるわけではありません。

  • 社会保険:「完備」は当たり前ではない

完備が当たり前のように感じる社会保険 (厚生年金保険・健康保険・雇用保険・労災保険) ですが、 時短勤務や管理医師などの場合は加入できない保険があることもあります。 (医療機関や働き方によって相談が可能な場合もあります)

まとめ

転職が初めての先生や、 求人票の確認に自信がない先生は、 転職エージェントなど専門家のサポートを利用することも一つの手です。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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