寄稿ライター
5日前
医局ウォッチャーこと、 コアライ ミナトです。 連載第24回のテーマは、医局からちょっと離れまして、 「医師の資産形成」 です。
私事ですが、 このたび金融資産が1億円を超えました。 一つの区切りとして、 ここに到達するまでに心がけたこと、 重要だった要素などを振り返ってみたいと思います。
まずは資産形成の基本。 きちんとした給料を継続して稼ぐということです。
僕は現在アラフォーで、 急性期病院の常勤医として働いています。 給料は年功序列の枠内なので、 すごい高給取りというわけではありません。 似た肩書きの中では、 やや良いくらい。
そんなわけで飛び抜けて稼ぐ必要はありませんが、 極端に安い給料では働かないというのは重要だと感じます。 仕事は忙しいのに、 謎に給料が安い病院ってありますよね。
メインの勤務先以外からの収入が得られたことも、 大きかったです。 バイトをしたり、 副業をしたり。
病院勤務=安定収入なんて、 今は昔。 ボーナスや手当のカットなんて話も聞くようになりました。 そんなリスクには備えておきたいものです。
ご存じの通り非常勤の方が時給は高いですし、 本業以外の収入は手取り面で少し有利です (社会保険料など)。
働きすぎない、 特に本業でキャパシティを使いきらないのもポイントです。 バイトや副業ができなくなってしまいます。
「忙しいと出費が増える」 という人も多いでしょう。 時間をお金で買うなんて言葉もありますが、 プライベートな時間を増やしたとて、 収入=給料は増えない場合がほとんどです。
世間の平均的な支出で暮らすことも、 心がけてきました。 医師も普通の人間なわけで、 それでも十分に幸せに暮らせるんですよね。
また、 収入が多い=税率が高い=出費を減らすことのメリットが大きいと考えています。
早くから投資を始めたことも大きかったです。 ごく一般的な 「長期・分散投資」 ですが、 昨今の株高によって大きく資産を増やすことができました。
現金で持っていると、 インフレによって資産は目減りします。 ここ数年の物価高は、 本当にキツいですよね。
長期・分散投資に膨大な勉強は不要ですが、 多少の時間と精神的な余裕は必要です。 先ほど書いた 「忙しく働きすぎない」 というポイントは、 ここでも役に立っています。
健康維持も重要です。 体調を崩したら働けなくなる恐れもある上、 働こうという活力自体が減ってしまいます。
運動習慣、 ストレスをためすぎない、 違和感があれば早めに対処することなどを心がけています。
ちなみに現在、 総合病院で働いているわけですが、 「一通りの科が揃っており、 ちょっとした不調でも空き時間に診てもらえる」 というのはメリットだと感じています。 病院によっては、 院内受診に診療費補助があったりもします。
資産形成をするにあたって、 重要だと考える要点をまとめました。
・複数の要素で少しずつ攻める
・自分のキャリアの主導権を持つ
・心身を健康に保つ
後編では 「資産形成と医局」 というテーマで解説します。 お楽しみに。
さて、 今回は以上です。
>>著者が運営するブログはコチラ : 「勤務医のマーチ」
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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