海外ジャーナルクラブ
1年前
Kyleらは、 不眠症の患者を対象に、 看護師による睡眠制限療法の有効性と費用対効果を非盲検無作為化比較試験HABITで検討。 その結果、 プライマリケアにおける看護師による睡眠制限療法は、 不眠症状の軽減と優れた費用効果を持ち、 不眠症の第一選択の治療法として広く実施される可能性があることが示唆された。 本研究はLancet誌において発表された。
睡眠制限療法を行う看護師は4時間の講習を受けたようです。 4セッションは2つの対面セッションと2つの電話でのセッションから構成されています。 一般化が課題と言えると思います。
不眠症は多くの人々に影響を及ぼしているが、 第一選択療法である認知行動療法 (CBT) へのアクセスは限られている。
DSM-5の不眠の判定基準を満たす成人患者
患者を以下の群に1:1の割合で割り付け。
いずれの群も通常のケアに対する制限はなかった。
不眠重症度指数 (ISI) で測定した6カ月後の自己報告による不眠重症度
ISIスコアは睡眠制限療法群において有意に低く、 同群において不眠症の重症度を改善することが示された。
獲得質調整生存年 (QALY) あたりの増分費用効果比の平均値は2,075.71ポンドで、 費用効果の閾値である20,000ポンド/QALYを達成する確率は95.3%であった。
重篤な有害事象は各群で8例発生したが、 介入と関連ないと判定された。
プライマリケアにおける看護師による睡眠制限療法は、 不眠症状の軽減と優れた費用効果を持ち、 不眠症の第一選択の治療法として広く実施される可能性がある。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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