海外ジャーナルクラブ
1年前
Oliver-Caldésらは、 再発または難治性の多発性骨髄腫患者を対象に、 BCMA標的CAR-T細胞療法であるARI0002hの安全性と有効性を単群多施設共同試験CARTBCMA-HCB-01で検討。 中間解析の結果、 ARI0002hを分割投与し、 100日後にブースター投与することで、 再発または難治性のMM患者において持続的な奏効が得られることが明らかとなった。 本研究は、 Lancet Oncol誌において発表された。
タイトル名は時代と共に変化します。 本論文では、 a single-arm, multicentre, academic pilot studyとアカデミックが新たに入ってきました。 今後同じようなネーミングが散見されると思います。
CAR-T細胞療法は、 治療歴のある多発性骨髄腫患者に対する有望な選択肢である。
再発または難治性の多発性骨髄腫患者
患者には体重1kgあたり3×10⁶個のCAR-T細胞を3回に分割して初回投与し、 初回注入から少なくとも100日後に体重1kgあたり最大3×10⁶個をブースター投与した。
投与開始から100日後の全奏効率
サイトカイン放出症候群または神経毒性事象を発症した患者の割合
投与開始から100日後の全奏効率は100%であり、 そのうち80% (30例中24例) が最良部分奏効またはそれ以上の奏効であった。
有害事象の発現
患者の死亡
3例が死亡した (疾患進行:1例、 頭部外傷:1例、 COVID-19:1例)
ARI0002hを分割投与し、 100日後にブースター投与を行うことで、 再発または難治性のMM患者において、 毒性が低く、 持続的な奏効が確認された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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