福岡新水巻病院 (福岡県遠賀郡水巻町) は､ ジェネラリストとしての基礎が築ける初期研修プログラムが特徴です｡ 指導医で副院長 兼 脳神経外科部長の角本孝介先生と､ 初期研修医 (2年次) の中川祐喜先生に研修の特徴などを聞きました｡

※このインタビューは2024/5/20に実施しました｡

研修の特徴

救急でファーストタッチを数多く経験

――研修の特徴は？

角本副院長

｢救急搬送の受け入れが年間約7,000件と多く､ 救急医療の現場で様々な症例を経験できるのが特徴です｡ 1年目は一般的な救急科を回りながら､ 徐々に専門的な対応も学んでいきます｡ 初期研修では『明るく､ 楽しく､ 激しく』をモットーにチーム全体で熱意をもって学んでいけるようサポートします｣

挿管指導の様子

――指導で重視している点は？

角本副院長

｢多くの症例でどんどんファーストタッチをしていくことです｡ 基礎的な能力を養ってから､ 段階的に高度な技術の習得に進みます｡ 最初から全ての技術を求めるのではなく､ 基礎が固まった段階で次のステップに進むようにアプローチしています｣

研修医の視点

毎日の成長を実感

――福岡新水巻病院を研修先に選んだ理由は？

中川先生

｢志望科が消化器外科で､ 病院見学の際､ 研修医の先生が腹腔鏡のカメラを含め多くの手技をこなしていました｡ 当院での研修は手技を多く経験できると感じたからです｣

――実際に研修をして良かった点は？

中川先生

｢1人当たりの救急対応数が多く､ 当初の期待通り様々な症例を経験できる点です｡ 各専門分野の先生から丁寧な指導を受けながら手技を磨いています｡ 上級医や他の医療スタッフとのコミュニケーションも良く､ 相談しやすい環境です｣

救急研修の様子

――特に印象に残っている出来事は？

中川先生

｢心肺停止の患者さんへの対応です｡ 最初は戸惑ってしまうことが多かったですが､ 徐々に適切な処置ができるようになってきており､ 成長を実感しています｣

角本副院長

｢研修医が成長していく姿を見るのは非常に嬉しいです｡ 初めは何が良いのか分からない状況からスタートし､ 徐々に心肺蘇生や採血､ 気管挿管､ 心臓マッサージといった基本的な技術を習得｡ 最終的にはチームのマネジメントもできるようになり､ 彼らの成長は私たちの励みにもなりますね｣

病院全体の雰囲気

職種の垣根を越えた密な交流

――病院の雰囲気は？

中川先生

｢職種に関わらず仲が良く､ 相談しやすいスタッフが多いです｡ 正直､ とても働きやすいです｣

角本副院長

｢臨床検査技師からエコーを学んだり､ 診療放射線技師と画像の読み解き方を深めたり､ 多方面からの知識と技術を吸収できます｣

ワークライフバランスがとりやすい

同期同士でバーベキュー

――働き方改革について

中川先生

｢午後5時には仕事が終わるので､ オンとオフの切り替えがしっかりできています｡ 残業も少なくワークライフバランスをとりながら研修に専念できています｣

角本副院長

｢当院の福利厚生では行事や旅行などもあり､ リフレッシュできます｡ 研修医同士の交流はもちろん､ グループ病院との交流の機会も設けています｡ 働き方改革として仕事と私生活の両立がしやすい環境作りに努めています｣

ジェネラリストを目指す人にオススメ

――最後に､ 医学生へメッセージを｡

角本副院長

｢救急対応が非常に多く､ プライマリーケアのスキルをしっかりと身につけることができます｡ 2年間の研修で､ 各症状に合わせた診察､ 検査､ 評価を一通り学ぶことができ､ ジェネラリストとしての基礎を築けます｣

｢専門医の資格取得にも対応できるシステムもあり､ 初期研修後も当院に残って専門性を高めることが可能です｡ プライマリーケアやジェネラリストを目指す方々はぜひ来ていただきたいです｣

中川先生

｢外科救急だけでなくほとんどの疾患に対応しており､ 全身を総合的に診る力を養うことができます｡ まだ専門分野を決めていない研修医にとっては､ 多くの症例を経験することで自分の進むべき科を見つけるきっかけとなると思います｣

先生方のプロフィール

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