HOKUTO編集部
5日前

完全切除されたEGFR遺伝子変異陽性IB~IIIA期の非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象に、 術後オシメルチニブをプラセボと比較した第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験ADAURAの、 8年OSランドマーク解析結果から、 オシメルチニブによるOSベネフィットは、 最長3年間の投与期間を超えて持続していた。 米・Dartmouth Cancer CenterのRoy S. Herbst氏が発表した。
ADAURA試験では、 完全切除後のEGFR遺伝子変異陽性IB~IIIA期NSCLCに対する3年間の術後オシメルチニブが、 無病生存期間 (DFS) と全生存期間 (OS) を有意に改善した。 一方、 その生存ベネフィットが長期にわたり維持されるかについては、 さらなる追跡が必要だった。
対象は、 完全切除後のEGFR変異陽性IB~IIIA期 (AJCC第7版) NSCLC患者で、 682例を以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けた。
主要評価項目は、 主要集団 (II~IIIA期) における担当医評価の無病生存期間 (DFS)、 主要な副次評価項目は全生存期間 (OS) だった。
今回は、 最終OS解析時に生存していた558例のうち431例 (77%) から追加の生存データを収集し、 2026年5月4日をデータカットオフとして8年時点のOSを評価した探索的更新解析である。
II~IIIA期の主要集団470例 (142イベント) では、 OSはオシメルチニブ群で良好だった (HR 0.53 [95%CI 0.38-0.75])。 8年OS率は、 オシメルチニブ群74%、 プラセボ群58%で、 16ポイントの差を認めた。 OS追跡期間中央値はそれぞれ92.0ヵ月、 68.5ヵ月だった。
IB~IIIA期の全体集団682例 (175イベント) でも、 OSはオシメルチニブ群で良好だった (HR 0.52 [95%CI 0.39-0.71])。 8年OS率は、 オシメルチニブ群79%、 プラセボ群64%だった。 OS追跡期間中央値はそれぞれ93.3ヵ月、 79.6ヵ月で、 maturityは26%だった。
8年OS率 (オシメルチニブ群 vs プラセボ群) は、 IB期で91% vs 77% (HR 0.50 [95%CI 0.23-1.01])、 II期で78% vs 63% (HR 0.60 [95%CI 0.36-0.97])、 IIIA期で70% vs 52% (HR 0.49 [95%CI 0.31-0.77]) だった。
性別、 年齢、 喫煙歴、 人種、 病期、 EGFR遺伝子変異型、 術後化学療法の有無などの事前規定サブグループでも、 おおむね一貫したOSベネフィットが認められた。
Herbst氏は、 「今回の長期追跡結果により、 術後化学療法の有無を問わず、 完全切除後のEGFR遺伝子変異陽性IB~IIIA期非小細胞肺癌に対する術後オシメルチニブの生存ベネフィットが、 さらに裏付けられた」 と報告した。
EGFR陽性NSCLC、 術後オシメルチニブがOS延長 : ADAURA
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。