【POLO試験】BRCA遺伝子変異陽性の膵臓癌に対するオラパリブ
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7ヶ月前

【POLO試験】BRCA遺伝子変異陽性の膵臓癌に対するオラパリブ

【POLO試験】BRCA遺伝子変異陽性の膵臓癌に対するオラパリブ
BRCA遺伝子変異を有し、 プラチナベースの化学療法中に病勢進行しなかった転移性膵腺癌患者において、 オラパリブの効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相二重盲検ランダム化比較試験POLOの結果より、 無増悪生存期間 (PFS) における有効性が示された。

原著論文

中間解析結果

Maintenance Olaparib for Germline BRCA-Mutated Metastatic Pancreatic Cancer. N Engl J Med. 2019 Jul 25;381(4):317-327. PMID: 31157963

▼追跡結果

Overall Survival Results From the POLO Trial: A Phase III Study of Active Maintenance Olaparib Versus Placebo for Germline BRCA-Mutated Metastatic Pancreatic Cancer. J Clin Oncol. 2022 Dec 1;40(34):3929-3939. PMID: 35834777

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POLO試験の概要

対象

BRCA1またはBRCA2遺伝子変異陽性で、 プラチナベースの化学療法後に病勢進行を認めなかった (CR、 PR、 SD) 、 転移性膵腺癌患者

方法

154例を以下の2群に3:2で割り付けた。

  • オラパリブ群 (92例)
オラパリブ300mgを1日2回投与
  • プラセボ群 (62例)

評価項目

主要評価項目

  • PFS

副次評価項目

  • 全生存期間 (OS) 
  • 2次治療または死亡までの期間 (PFS2) 
  • 最初の後治療開始または死亡までの期間 (TFST) 
  • 2番目の後治療開始または死亡までの期間 (TSST) 
  • 奏効率 (ORR) 
  • 投与中止または死亡までの期間 (TDT) 
  • 有害事象 (AE)

POLO試験の結果

患者背景

  • 年齢 (中央値) :57歳
  • 男性:50~58%
  • BRCA1遺伝子変異陽性の患者:26~32%
  • BRCA2遺伝子変異陽性の患者:67~74%

PFS中央値

  • オラパリブ群:6.7ヵ月
  • プラセボ群:3.7ヵ月
HR 0.49 (95%CI 0.33-0.73)、 p=0.0004

PFS率 (6ヵ月時、 12ヵ月時、 18ヵ月時、 24ヵ月時)

  • オラパリブ群:53.0%、 33.7%、 27.6%、 22.1%
  • プラセボ群:23.0%、 14.5%、 9.6%、 9.6%

OS中央値

  • オラパリブ群:19.0ヵ月
  • プラセボ群:19.2ヵ月
HR 0.83 (95%CI 0.56-1.22)、 p=0.3487

OS率 (24ヵ月時、 36ヵ月時)

  • オラパリブ群:37.0%、 33.9%
  • プラセボ群:27.4%、 17.8%

ORR

  • オラパリブ群:23%
  • プラセボ群:12%
オッズ比 2.30 (95%CI 0.89-6.76)

PFS2中央値

  • オラパリブ群:16.9ヵ月
  • プラセボ群:9.3ヵ月
HR 0.66 (95%CI 0.43-1.02)、 p=0.0613

PFS2率 (3年時) 

  • オラパリブ群:31.2%
  • プラセボ群:13.1%

TFST中央値

  • オラパリブ群:9.0ヵ月
  • プラセボ群:5.4ヵ月
HR 0.44 (95%CI 0.30-0.66)、 p<0.0001

TSST

  • オラパリブ群:14.9ヵ月
  • プラセボ群:9.6ヵ月
HR 0.61 (95%CI 0.42-0.89)、 p=0.0111

TDT

  • オラパリブ群:7.5ヵ月
  • プラセボ群:3.8ヵ月
HR 0.43 (95%CI 0.29-0.63)、 p<0.0001

AE

治療関連AE (グレード3以上) の発現率

  • オラパリブ群:48.9%
  • プラセボ群:24.6%

著者らの結論

BRCA遺伝子変異を有し、 プラチナベースの化学療法中に病勢進行を認めなかった転移性膵腺癌患者において、 オラパリブ投与はプラセボと比較し、 PFSを有意に延長させることが示された。

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