海外ジャーナルクラブ
2日前

Fernandezらは、 経口レボドパ治療により運動症状の日内変動 (motor fluctuation) を有するパーキンソン病 (PD) 患者を対象に、 D1/D5受容体部分作動薬tavapadonによる補助療法の有効性、 安全性および忍容性を海外多施設共同第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験TEMPO-3で評価した。 その結果、 tavapadonはプラセボと比べて日常生活に支障のあるジスキネジアを伴わない1日あたりのON時間* (good ON-time) のベースライン時からの変化量を有意に増加させ、 安全性プロファイルは管理可能であった。 本研究はJAMA Neurol誌において発表された。
27週間の治療期間は他の第III相試験と同程度でしたが、 実臨床では長期投与が行われるため、 長期的な安全性と有効性の検証が今後必要です。
経口レボドパ治療を受けているPD患者ではmotor fluctuationが一般的に認められる。 現在利用可能なドパミン受容体作動薬は運動制御を改善する一方で、 D2/D3受容体を優先的に活性化することで有害事象 (AE) リスクを増加させる可能性がある。 tavapadonは1日1回経口投与の新たな選択的D1/D5受容体部分作動薬であり、 D2/D3受容体活性化に一般的に伴うAEを最小限に抑えつつ、 運動制御を改善する可能性がある。
そこで本研究では、 D1/D5受容体部分作動薬tavapadonによる補助療法の有効性、 安全性および忍容性を27週間の第Ⅲ相無作為化比較試験TEMPO-3で評価した。
14カ国148施設において、 1日400mg以上の経口レボドパ治療によりmotor fluctuationを有するPD患者507例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
それぞれ27週投与され、 主要評価項目は1日あたりのgood ON-timeのベースライン時から26週時までの変化量、 重要な副次評価項目は、1日あたりのOFF時間**のベースライン時から26週時までの変化量であった。 4週間の安全性追跡調査が実施された。
対象患者の平均年齢は64.9歳 (標準偏差 [SD] 8.5歳) であり、 63%が男性であった。 平均罹病期間は6.7年 (SD 4.5年) であり、 ベースライン時の1日あたりのOFF時間は平均5.5時間 (SD 2.4時間) であった。
1日あたりのgood ON-timeのベースライン時から26週時までの変化量は、 tavapadon群が1.70時間であり、 プラセボ群の0.60時間と比べて有意に増加した (群間差 1.10時間 [95%CI 0.60-1.70時間]、 p<0.001)。
また、 1日あたりのOFF時間のベースライン時から26週時までの変化量は、 tavapadon群が-1.88時間であり、 プラセボ群の-0.93時間と比べて有意に減少した (群間差 -0.94時間 [95%CI -1.48~-0.41時間]、 p<0.001)。
tavapadonは良好な安全性プロファイルを示した。 tavapadon群ではプラセボ群と比べてAE発現率が高かった (71.7% vs 55.1%) ものの、 その大部分 (93.2%) は軽度から中等度であった。 tavapadon群の5%以上に認められた頻度の高いAEは、 悪心 (14.3%)、 ジスキネジア (10.0%)、 めまい (7.6%) であった。
著者らは 「本研究の結果は、 OFF症状 (off fluctuation) に対するtavapadonの有効性、 忍容性、 および良好な安全性プロファイルを示している」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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