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HOKUTO通信

59日前

【決勝T進出】日本vsスペイン 医療水準も徹底比較! (Lancet掲載論文より)

サッカーのFIFAワールドカップ (W杯) で、 E組の日本は強豪スペインに2−1で逆転勝利し、 決勝トーナメント進出を決めた。 ここでは医療水準などを示す指標で比較してみよう。

HAQインデックスランキング

世界5大医学誌の1つとして知られるランセットは、 HAQ (Healthcare Access and Quality) インデックスの世界ランキングを掲載している。 このインデックスは 「適切な医療を受ければ効果的な治療や予防が可能」 と考えられる死因を32種類リストアップし、 「防ぐことができる死を適切な処置で防いでいるか」 を総合的に評価、 指数化したもの。

マイクロソフト元会長のビル・ゲイツ氏らが創設した世界最大の慈善基金団体 「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」 がスポンサーになっていることでも知られている。

世界ランキングは日本が上

100点満点で点数が高いほど適切な医療が提供できていることを示し、 195カ国をランキングしている。 32種類は感染症 (結核・はしかなど) 、 がん、 循環器疾患 (心臓病や脳卒中) など。

2018年にランセットで公表されたデータによると、 日本のHAQインデックスは94点で12位、 スペインは92点で19位だった。

脳卒中は下位に

項目別にみると、 日本はスペインに比べ、 子宮頸管がん (日本100点、 スペイン60点) など、 がん領域で得点が高い傾向にあった。 ほかには新生児障害 (日100点、 ス88点)、 リウマチ性心疾患 (日100点、 ス82点) などでも評価が高かった

一方、 大きな差をつけられたのは、 脳卒中 (日76点、 ス99点)、 下気道感染症 (LRIs、 日71点、 ス98点)、 結節型黒色腫 (日27点、 ス57点) などだった。

ドイツは18位、コスタリカ62位

上位は1位アイスランド、 2位ノルウェー、 3位オランダ。 比較的人口が少なくてきめ細かい医療が提供できる国が名を連ねた

ちなみにW杯で同じE組のドイツは92点で18位、 コスタリカは74点で62位だった。

日本は医療設備で突出

次にOECD (経済協力開発機構) が公表している主要統計で医療水準 (いずれも2020年時点) を比べてみる。

日本の医療費は1人当たり平均4666㌦ (保険適用と自己負担の合計)。 これに対し、 スペインは3718㌦だった。 日本の人口1000人あたりの医師数は2.6人で、 スペインは4.6人より少なく、 OECD平均も大きく下回っている。

一方、人口あたりの病床数、 MRIやCTスキャナーの台数について、 日本はいずれもスペインを大きく上回り、 OECDに加盟する38国の中でも突出している。

世界的にみて日本は医師不足?

日本は豊富で高度な医療設備を保有している一方、医師数が少ない。 高齢化社会で医療サービス需要が高まる中で、 医師不足の課題が国際比較でも浮かび上がる形となった。

参考資料

  1. Measuring performance on the Healthcare Access and Quality Index for 195 countries and territories and selected subnational locations: a systematic analysis from the Global Burden of Disease Study 2016.Lancet. 2018 Jun 2;391(10136):2236-2271. PMID: 29893224
  2. OECD DATA. Health.

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こちらの記事の監修医師
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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