海外ジャーナルクラブ
6ヶ月前
Elfordらは、 クローン病患者におけるJAK阻害薬ウパダシチニブの治療継続率と臨床効果を後ろ向き多施設コホート研究で評価した。 その結果、 ウパダシチニブの治療継続率、 有効性はともに良好であることが示された。 本研究は、 Gastroenterol誌において発表された。
結論にはUpadacitinib was effective in a real-world, highly refractory, Crohn’s diseaseとはっきりと記載されているのですが、 研究自体は後ろ向き観察研究のsingle armの研究です。 Impact Factorは2.6とやや低いですが、 IFの低い雑誌ほど強めの結論が散見されることがあります。
ウパダシチニブは、 クローン病の治療薬として最近承認された薬剤であるが、 治療成績に関する実臨床での評価は限定的であった。
英国保健サービス (NHS) の関連病院において、 2021年9月~2024年1月にウパダシチニブを処方されたクローン病成人患者: 93例
24週目の治療継続率
12週、 24週、 52週におけるステロイドフリーの臨床的寛解 (Harvey-Bradshaw Index<5) およびバイオマーカーに基づく寛解 (CRP≦5mg/LおよびFCAL<250μg/g)
主要評価項目
治療継続率
副次評価項目
臨床的寛解率 (HBI<5)
CRP寛解率 (CRP≦5mg/L)
FCAL 寛解率 (FCAL<250μg/g)
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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