海外ジャーナルクラブ
2日前

Changらは、 BCG不応で上皮内癌 (CIS) を伴う筋層非浸潤性膀胱癌 (NMIBC) 患者を対象に、 IL-15受容体作動薬nogapendekin alfa inbakicept (NAI) とBCGの膀胱内併用療法を単群試験 (QUILT-3.032) にて検討した。 その結果、 完全奏効率は71%、 奏効期間中央値は26.6ヵ月であった。 奏効例では膀胱全摘回避率が36ヵ月時点で84.2%で、 疾患特異的生存期間は36ヵ月時点で98.2%と、 有望な結果が示された。 試験結果はJ Urol誌に発表された。
現在のBCG供給不足に加え、 BCG不応性と確認された患者にBCG単独療法を行うことは現実的でも倫理的でもないため、 BCG対照群を設定することは困難でした。
BCG failure / unresponsiveなどの定義
本研究は、 BCG不応の上皮内癌 (CIS) を伴う筋層非浸潤性膀胱癌 (NMIBC) を対象に、 IL-15受容体作動薬nogapendekin alfa inbakicept (NAI) とBCGの膀胱内併用療法を評価したQUILT-3.032試験の長期追跡結果を報告するものである。 NAIは、 米国食品医薬品局 (FDA) により商品名ANKTIVAとして承認されている。
NAI 400mcgとBCG 50mgを週1回6週間膀胱内注入し、 3ヵ月時点で完全奏効 (CR) が得られない場合は再導入を可とした。
主要評価項目は、 いずれかの時点でのCR率、 副次評価項目は奏効期間 (DOR)、 無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS)、 疾患特異的生存期間 (DSS)、 膀胱全摘までの期間とした。
100例の解析対象において、 CR率は71% (95%CI 61.1-79.6) であり、 奏効例のDOR中央値は26.6ヵ月 (範囲0.03-53.62) であった。
奏効が得られた71例における膀胱全摘回避率は以下の通りであった。
奏効例の膀胱全摘回避率
DSS
治療関連有害事象の大半はグレード1/2 (61%) であり、 グレード3は3%のみ、 グレード4/5は認められなかった。
著者らは、 「本結果はCISを伴うBCG不応NMIBC患者に対するNAI+BCGの併用の有効性を示すものであり、 36ヵ月時点の高い膀胱全摘回避率と疾患特異的生存率は、 NAI+BCGの併用が本病態に対する安全で有効な選択肢であることを示唆している」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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