【吹田CVDスコア】冠動脈疾患・脳卒中の10年間発症リスクスコア (国立循環器研究センター)
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HOKUTO編集部

3年前

【吹田CVDスコア】冠動脈疾患・脳卒中の10年間発症リスクスコア (国立循環器研究センター)

【吹田CVDスコア】冠動脈疾患・脳卒中の10年間発症リスクスコア (国立循環器研究センター)

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吹田CVDスコア

  • 吹田研究のデータから都市部での地域住民を対象とした冠動脈疾患・脳卒中発症のリスクスコア (別名は「吹田心血管病スコア」)
  • 国立循環器研究センターのチームにより2020年に報告された¹⁾.
  • 以前、 同研究チームにより10年間の冠動脈疾患リスクを予測する吹田スコアが報告されていたが、 本スコアでは冠動脈疾患だけでなく脳卒中発症のリスクも評価できる.

吹田CVDスコア項目

以上の項目に対し重みづけを行い点数化する.

  • 年齢
  • 血圧
  • Non-HDL-CおよびLDL-C
  • HDL-C
  • 喫煙
  • 糖尿病
  • 尿蛋白
  • 心房細動 (心電図を測定の場合)
  • 左室肥大 (心電図を測定の場合)

こちらから各スコアをご確認いただけます

エビデンス

10年以内に脳卒中または冠動脈疾患を発症する確率 (心電図あり)

  • < 0点 :< 1%
  • 1~20点 :2 %
  • 21~25点 :6 %
  • 26~30点 :9 %
  • 31~35点 :15 %
  • > 36点 :26 %

10年以内に脳卒中または冠動脈疾患を発症する確率 (心電図なし)

  • < 0点 :< 1%
  • 1~20点 :2 %
  • 21~25点 :6 %
  • 26~30点 :9 %
  • 31~35点 :14 %
  • > 36点 :25 %

注意事項

  • 吹田CVDスコアは、 心電図を測定しているか否かで項目および、 その重みづけが異なる.
  • スコアの利用の際は、 最初に心電図の項目を確認して利用する.
  • 欧米人を対象にしたフラミンガムリスク (FRS) と比較して、 C統計量において吹田CVDスコアは有意に高かった.
(FRS, 0.768. 95%CI:0.750-0.785)(Suita with ECG, 0.782. 95%CI:0.766-0.799)(Suita without ECG, 0.781. 95%CI:0.765-0.797)

関連コンテンツ

🔢 吹田スコア (2014年オリジナル版)

🔢 吹田心血管病スコア (吹田CVDスコア)

参考文献

  1. Development of a Cardiovascular Disease Risk Prediction Model Using the Suita Study, a Population-Based Prospective Cohort Study in Japan. J Atheroscler Thromb. 2020 Nov 1;27(11):1160-1175. PMID: 32023562
  2. 国立開発法人 国立循環器病研究センター 都市部地域住民における冠動脈疾患・脳卒中発症を予測するスコアの開発

最終更新:2022年5月10日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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