海外ジャーナルクラブ
2年前
Richeldi Lらは、 特発性肺線維症 (IPF) 患者147名を対象に、 PDE4Bサブタイプを阻害する経口薬BI 1015550の有効性と安全性を検討する第Ⅱ相二重盲検プラセボ対照試験を実施. その結果、 BI 1015550単独または抗線維化剤併用により、 IPF患者の肺機能低下が抑制されることが確認された. 本研究はNEJM誌において発表された.
PDE4阻害は、 抗炎症・抗線維化作用と関連しており、 IPF患者においても有益である可能性が報告されている.
FVC変化の中央値 (抗線維化剤未使用患者)
FVC変化の中央値 (抗線維化薬使用患者)
BI 1015550群の中央値の変化量は、FVCの軽度改善を示し、 プラセボ群ではFVCが低下した.
HOKUTO編集部コメント:新規治療薬候補のひとつとなるか. 第III相臨床試験でのさらなる調査が待たれる.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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