臨床試験データベース
1年前
腋窩リンパ節転移陽性もしくは陰性の高リスク乳癌患者において、 ドキソルビシン (DXR) とシクロホスファミド (CPA) 後のタキサン系抗癌薬 (パクリタキセル:PTX、 ドセタキセル:DTX) を1週毎、 3週毎に投与を行う効果を検証した第Ⅲ相無作為化比較試験の結果より、 PTXの1週毎投与の無病生存期間 (DFS) および全生存期間 (OS) に対する有効性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果
T1-3 N1-2 M0、 またはT2-3 N0 M0の乳癌患者
全患者にDXR60mg/m²とCPA600mg/m²を3週間ごとに4サイクル投与。 その後、 4950例を以下の4群に1:1:1:1で割り付けた。
P3群 vs P1群
HR 1.27 (95%CI 1.03-1.57)、 p=0.006
P3群 vs D3群
HR 1.23 (95%CI 1.00-1.52)、 p=0.02
P3群 vs D1群
HR 1.09 (95%CI 0.89-1.34)、 p=0.29
P3群 vs P1群
HR 0.84 (95%CI 0.73-0.96)
P3群 vs D3群
HR 0.79 (95%CI 0.68-0.90)
P3群 vs D1群
HR 0.96 (95%CI 0.84-1.10)
P3群 vs P1群
HR 1.32 (95%CI 1.02-1.72)、 p=0.01
P3群 vs D3群
HR 1.13 (95%CI 0.88-1.46)、 p=0.25
P3群 vs D1群
HR 1.02 (95%CI 0.80-1.32)、 p=0.80
P1群 vs P3群
HR 0.87 (95%CI 0.75-1.02)
D3群 vs P3群
HR 0.86 (95%CI 0.73-1.00)
D1群 vs P3群
HR 1.02 (95%CI 0.88-1.18)
治療関連AE (グレード3以上) の発現率
DXRおよびCPAによる標準的な術後補助化学療法後のPTXの1週毎投与は、 PTXの3週毎投与と比較して、 DFSおよびOSを改善させることが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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