HOKUTO編集部
3年前
HOKUTOでは、 200種類以上の計算ツールが標準搭載されています。診断のための『臨床予測ルール (Clinical prediction rule)』や、 治療方針決定のための『重症度スコア』を上手に活用してみてはいかがでしょう.
今回はHOKUTO活用の一例として、 肺炎診療ですぐに使える計算ツールをご紹介します。
ホーム画面の検索窓では、計算ツールだけでなくガイドラインや抗生剤など全コンテンツの串刺し検索が可能です。
また、表・計算タブを選択いただくと、入力途中でのリアルタイム検索にも対応しています。計算ツール名だけでなく、気になる症候や疾患名で検索してみましょう!
それでは実際にHOKUTOで利用可能な計算ツールをご紹介します。※2022年1月30日現在
プライマリケアや救急外来のシチュエーションでは、感冒 (かぜ) と肺炎を見分ける必要があります。バイタルサインと身体所見から肺炎らしさを評価し、胸部レントゲンを撮影すべき患者を判断しましょう。これらのスコアを実際に計算することはまずありませんが、 項目自体はぜひ参考にしてみてください。
🔢 非定型肺炎スコア
市中肺炎の15%程度を占める非定型肺炎には、 マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎などが含まれます。主に病歴から非定型肺炎を疑い、特異的な検査を提出したり、適切な薬剤を選択していきましょう。 なお、このスコアにはレジオネラ肺炎やオウム病などは含まれていないことに注意が必要で、 海外のガイドラインでは細菌性肺炎と非定型肺炎両方をカバーする抗菌薬投与を推奨するものもあります。
肺炎診断後、重症度の評価も重要です。これには今まで日本で使用されてきたA-DROPスコアや、欧米でも使われているCURB-65スコア、敗血症の基準となる SOFA/qSOFAなどの利用が推奨されます。
喀痰のグラム染色と培養(血液培養を含む)を原因菌の同定とその後の治療方針決定へと進みますが、 そもそも染色検体が適切な質を保てているのか確認する必要があります。GecklerやMiller&Jones分類がよく利用されます。
🔢 Winthrop-University Hospitalスコア
レジオネラ肺炎に関する複数のスコアも掲載しています。 現在では尿中抗原の使用が主な方針となってきますが、各項目を一度確認いただくと良いかと思います。
肺炎の診断後、 原因菌を推定できたら、 次は抗生剤を選択しましょう!HOKUTOなら腎機能に合わせた抗生剤投与量も計算可能です(引用:サンフォード2021 他)。
①肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラクセラ
②マイコプラズマ
③レジオネラ肺炎
いかがでしたか?HOKUTOには計算ツール以外にもガイドラインリンク機能や、抗菌薬投与量計算、 レジメン機能など多くの医療情報収集ツールが搭載されています。 これらのコンテンツは全て1つのノートにまとめることも可能です。ぜひご利用ください!
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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