海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Laharieらは、 第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験VIVID-1において抗IL-23p19抗体ミリキズマブ投与により1年 (52週) 時に内視鏡的改善*が得られた中等症から重症の活動期クローン病 (CD) 患者を対象に、 同薬維持投与による3年 (152週) 時の有効性および安全性を第Ⅲ相非盲検延長試験 (OLE) VIVID-2で評価した。 その結果、 3年間の維持投与により高い臨床的寛解率の維持およびバイオマーカー値のさらなる改善が認められ、 安全性プロファイルは既報と一致していた。 本研究はJ Crohns Colitis誌において発表された。
本解析はVIVID-1試験で52週時に内視鏡的改善が得られた患者のみを対象としており、 治療反応が得られなかった患者は含まれていません。 そのため結果は治療反応者に偏った集団の長期成績を示している可能性があります。
本研究では、 第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験VIVID-1でミリキズマブ投与により内視鏡的改善が得られた中等症から重症の活動期CD患者の長期有効性および安全性を、 同試験のOLEであるVIVID-2試験の中間解析で評価した。
VIVID-1試験において、 ミリキズマブ投与 (導入療法として0、 4、 8週時に900mgを静脈内投与、 その後の維持療法として4週ごとに300mgを皮下投与) で52週時に内視鏡的改善が得られ、 その後のVIVID-2試験で152週時まで維持投与 (維持療法として4週ごとに300mgを皮下投与) が実施された中等症から重症の活動期CD患者251例を対象とした。
評価項目は152週時における臨床的寛解**、 ステロイドフリー寛解***、 便意切迫感 (BU) 改善****、 BU寛解*****、 炎症性バイオマーカーの正常化、 安全性であった。
投与中止または欠測データは、 観測例 (OC) 解析および修正ノンレスポンダーインピュテーション (mNRI) で処理した。
52週時に内視鏡的改善が得られた患者における152週時の臨床的寛解率はOC 87.9%/mNRI 76.8%、 ステロイドフリー寛解率は86.8%/75.7%、 BU改善率は75.0%/66.1%、 BU寛解率は53.8%/47.2%であった。
52週時および152週時の両時点における持続的臨床的寛解率はOC 92.4%/mNRI 82.8%、 持続的ステロイドフリー寛解率は91.2%/81.1%、 持続的BU改善率は82.1%/72.7%、 持続的BU寛解率は71.7%/64.0%であった。
52週時で評価項目達成に至らなかった患者における152週時の臨床的寛解率はOC 72.5%/mNRI 58.4%、 ステロイドフリー寛解率は73.9%/62.1%、 BU改善率は53.8%/46.4%、 BU寛解率は28.1%/24.8%であった。
52週時に内視鏡的改善が得られた患者の炎症性バイオマーカー (C反応性タンパク [CRP] および便中カルプロテクチン) は、 52週~152週時にかけてさらに低値した。
安全性プロファイルは既報と一致しており、 主要心血管イベント (MACE)、 悪性腫瘍、 全身感染症、 重篤な感染症などの長期潜伏イベントの曝露調整後発現率は、 治療開始1年目から増加が認められなかった。
著者らは 「52週時に内視鏡的改善が得られた中等症から重症のCD患者に対して、 ミリキズマブは、 持続的かつ長期的な臨床的有効性を示した。 3年間のミリキズマブによる治療において、 高い臨床的寛解率の維持およびバイオマーカー値のさらなる改善が認められ、 安全性プロファイルは既報と一致していた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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