海外ジャーナルクラブ
1年前
Lvらは、 ステージⅡ-ⅢAのEGFR陽性の肺腺癌患者を対象に、 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬 (EGFR-TKI) icotinibによる術後補助化学療法を2つの治療期間 (2年対1年) で実施した場合の有効性と安全性を多施設共同無作為化非盲検第II相試験で検討。 その結果、 2年間のicotinib治療が1年間の治療に比べて無病生存期間 (DFS) と全生存期間 (OS) を改善することが示された。 本研究はESMO Open誌において発表された。
本研究のような、 有効であるとわかっている薬剤の治療期間の研究は今後間違いなく増加します。 もちろんサンプルサイズは変わってきますが、 長期間vs.短期間で優劣、 同等、 どの結果でも臨床的な意義が期待できます。
EGFR変異を有する非小細胞肺癌患者において、 術後補助化学療法により無病生存期間 (DFS) 中央値が延長されたにもかかわらず、 治療期間と患者の生存利益との関係は依然として不明である。
EGFR遺伝子変異を有するⅡ~ⅢA期の18歳以上の肺腺癌患者:109例
患者を以下の群に無作為に割り付け。
担当医の評価によるDFS
OS、 安全性
治療に関連した死亡や間質性肺疾患の報告はなかった。
2年間のicotinib治療は、 1年間の治療と比較して、 EGFR遺伝子変異のあるⅡ-ⅢA期の肺腺癌患者において、 DFSとOSを改善することが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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