海外ジャーナルクラブ
3日前

Mengらは、 高度催吐性化学療法 (HEC) を受ける癌患者を対象に、 ネツピタント/パロノセトロン (NEPA) とオランザピン (OLZ) の併用下で、 デキサメタゾン (DEX) の標準投与、 減量投与、 完全省略を比較する第III相無作為化比較試験を実施した。 その結果、 DEXの減量投与および完全省略は、 いずれも制吐効果において標準投与に対する非劣性を示し、 ステロイド関連毒性も有意に少なかった。試験結果はJ Clin Oncol誌に発表された。
免疫療法併用例およびADC使用例が少ないため、 これらの患者集団にDEX減量・非使用を一般化することはできません。 特に免疫療法併用は全体の5.9%にとどまっています。
HECに対する制吐療法では、 DEXの4日間投与が推奨されている一方、 ステロイド関連毒性や免疫療法への影響が懸念される。 本試験では、 NEPAとOLZの併用下で、 DEXを減量または省略する方法が、 標準的な4日間投与に対して非劣性かを検証した。
中国28施設で、 HECを受ける成人患者を対象とした。 全群にNEPAを1日目、 OLZを1~4日目に投与し、 644例を以下の3群に無作為に割り付けた。
主要評価項目は、 投与後0~120時間の完全奏効 (CR)* であり、 非劣性マージンは-12ポイント (片側α=0.025) に設定された。
0~120時間のCR率は、 標準DEX群72.4%、 DEX減量群72.2% (層別リスク差 -0.2ポイント [95%CI -8.7~8.5]、 非劣性p=0.005)、 DEX省略群70.1% (同 -2.2ポイント [95%CI -10.7~6.4]、 非劣性p=0.014) であった。
DEX減量群とDEX省略群は、 いずれも標準DEX群に対する非劣性を示し、 プロトコル遵守 (PP) 解析でも同様の結果が確認された。
ステロイド関連毒性の発現は、 DEX減量群およびDEX省略群のいずれも、 標準DEX群と比較して有意に少なかった。
著者らは、 「本試験の結果は、 化学療法と免疫療法の併用が広がる時代における、 ステロイド節減戦略を支持するものである」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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