海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前

大阪医科薬科大学薬学部臨床薬学教育研究センター 特任教授の神林祐子氏らの研究グループは、 タキサン系化学療法を受けた患者を対象に、 圧迫療法による化学療法誘発性末梢神経障害 (CIPN) 予防効果を単一施設での後ろ向き観察研究で検討した。 その結果、 手術用手袋を用いた圧迫療法にCIPN発現率との有意な低下との関連が認められた。 研究結果はSupport Care Cancer誌に発表された。
本研究は、 手術用手袋による圧迫療法が、 タキサン系化学療法を受ける癌患者におけるCIPN発現率の低下に有効 (effective) である可能性を示唆しています。
CIPNは、 タキサン系化学療法の臨床的有用性を制限する重大な合併症である。
この研究では、 乳癌などさまざまな癌種を対象に、 手術用手袋を用いた圧迫療法のCIPN予防に対する有用性を評価した。
2018年4月~2024年1月に単一施設でタキサン系化学療法を受けた癌患者603例のデータを後ろ向き観察研究で評価した。
CIPNの発現に関連する因子を抽出し、 単変量および多変量の順序ロジスティック回帰モデルを用いて解析した。
手術手袋による圧迫療法に、 CIPN発現率低下との有意な関連が認められた。
以下の因子が有意な予測因子であった
著者らは 「安価で手軽な手術用手袋を用いた圧迫療法が、 タキサン系化学療法を受ける癌患者のCIPN予防に有用である可能性が示唆された。 また、 CIPNのリスクは化学療法のサイクル数に伴い増加し、 肺癌患者では発現率が低い傾向にあった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。