海外ジャーナルクラブ
1年前
Shimizuらは、 日本の介護保険の認定記録を基に、 中年期以降の排便習慣と認知症との関連をコホート研究で検討。 その結果、 排便回数の減少と便の硬さが認知症リスクの増加と関連していることが明らかとなった。 本研究はPublic Health誌において発表された。
関連と介入の違いを若い先生に説明するのにわかりやすいテーマと言えます。 当然ですが、 排便回数を下剤などを利用して増やしても認知症は予防できる、 とはまず考えられません。
JPHC研究内の8地区において排便習慣を報告した50~79歳の参加者
BMFが1回/日であった場合と比較した多変量調整HRは以下の通りであった (傾向のP<0.001)。
BMFが1回/日であった場合と比較した多変量調整HRは以下の通りであった (傾向のP=0.043)。
硬便は認知症の高リスクと関連していた (傾向のP:男性0.0030、 女性0.024)。
正常便と比較した調整HR
BMFの低下と便の硬さはそれぞれ認知症リスクの増加と関連していた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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