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5日前

【JAMA Pediatr】SNS上の「たばこ」関連コンテンツ、 若年層の喫煙行動に影響


Donaldsonらは, SNS上のたばこ関連コンテンツが, 喫煙にどのような影響を与えるかを系統的レビューおよびメタ解析によって検討した. その結果, SNS上のたばこ関連コンテンツへの接触が, 生涯および過去30日間の喫煙, たばこ未使用者の喫煙に関する感受性に影響を与えることが確認された. 本研究は, JAMA Pediatr誌において発表された.

背景

SNS上のたばこ関連コンテンツへの接触は, たばこ製品およびブランドに対する良いイメージを与え, 特に青年・若年層におけるたばこの使用開始または継続に影響を及ぼす可能性がある.

研究デザイン

SNS上のたばこコンテンツの閲覧 (自己申告), または実験的に操作されたたばこコンテンツと, 閲覧者の喫煙に関する感受性のオッズ比 (OR) を検討した.

※1データソース:MEDLINE, ISI Web of Science, Scopus, PsychINFOなどのオンラインデータベース.
※2系統的な検索により897件の独立した論文が得られ, 29件の研究が包括基準を満たした.
主要評価項目:生涯喫煙, 過去30日間の喫煙, たばこを使用したことがない人の喫煙に対する感受性. たばこの使用には, 電子たばこ, 紙巻きたばこ, その他 (葉巻, 鉤状たばこ, 無煙たばこ) が含まれる.

研究結果

  • SNS上でたばこのコンテンツに接触した参加者は, 非接触者と比較して, 生涯喫煙 (OR 2.18, 95%CI 1.54-3.08, I²=94%), 過去30日間の喫煙 (OR 2.19, 95%CI 1.79-2.67, I²=84%) および喫煙したことのない人の中での喫煙に関する感受性のオッズ比が高かった (OR 2.08, 95%CI 1.65-2.63, I²=73%) .
  • サブグループ解析では, たばこのプロモーション, 積極的関与, 受動的関与, たばこコンテンツへの接触, 複数のプラットフォームでのたばこコンテンツへの接触, 青年・若年成人のたばこコンテンツへの接触について, 同様の関連性が示された.

結論

SNS上のたばこコンテンツを減らすための包括的な戦略を連邦規制当局が策定すべきことを示唆する結果であった.

原著

Donaldson SI, et al, Association Between Exposure to Tobacco Content on Social Media and Tobacco Use: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Pediatr. 2022 Jul 11;e222223.PMID: 35816331


👨‍⚕️ HOKUTO監修医コメント
この研究はタバコだけではなく, アルコールなどについてもSNS上コンテンツの規制にも関わってくると思われます. こういう1つの研究を社会のpolicyにまで落とし込むことをKnowledge Translationと言います. 

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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