海外ジャーナルクラブ
2年前
Donaldsonらは, SNS上のたばこ関連コンテンツが, 喫煙にどのような影響を与えるかを系統的レビューおよびメタ解析によって検討した. その結果, SNS上のたばこ関連コンテンツへの接触が, 生涯および過去30日間の喫煙, たばこ未使用者の喫煙に関する感受性に影響を与えることが確認された. 本研究は, JAMA Pediatr誌において発表された.
SNS上のたばこ関連コンテンツへの接触は, たばこ製品およびブランドに対する良いイメージを与え, 特に青年・若年層におけるたばこの使用開始または継続に影響を及ぼす可能性がある.
SNS上のたばこコンテンツの閲覧 (自己申告), または実験的に操作されたたばこコンテンツと, 閲覧者の喫煙に関する感受性のオッズ比 (OR) を検討した.
主要評価項目:生涯喫煙, 過去30日間の喫煙, たばこを使用したことがない人の喫煙に対する感受性. たばこの使用には, 電子たばこ, 紙巻きたばこ, その他 (葉巻, 鉤状たばこ, 無煙たばこ) が含まれる.
SNS上のたばこコンテンツを減らすための包括的な戦略を連邦規制当局が策定すべきことを示唆する結果であった.
👨⚕️ HOKUTO監修医コメント
この研究はタバコだけではなく, アルコールなどについてもSNS上コンテンツの規制にも関わってくると思われます. こういう1つの研究を社会のpolicyにまで落とし込むことをKnowledge Translationと言います.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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