MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公
11ヶ月前

メイヨークリニック感染症科 松尾貴公先生による連載です。 今回は 「時間を生み出すための3つのポイント」 について解説します。
忙しい研修生活で診療や業務に追われ、 時間がないと感じる方も少なくはないと思います。 「もっと時間があれば…」 は、 誰しもが経験する感情です。
しかし、 ほんの少しの工夫で、 その時間を最大限に活用することが可能です。 今回は、 時間を有効活用するための3つのポイントを紹介します。
日常生活の中には、 意識しなければ見逃してしまう 「隙間時間」 がたくさんあります。
例えば、 エレベーターを待っている時間、 電車やバスでの移動時間、 診察の合間の待機時間、 ミーティングが始まるまでの時間など、 日々の中で短い時間が積み重なっています。
これらを 「無駄な時間」 と捉えるのではなく、 学びやタスクの消化に充てることで、 生産的な時間に変えることができます。
💡具体例
自分が気づかないうちに、 1日の中では多くの 「時間のロス」 を生んでいることがあります。 以下に例を挙げます。
スマートフォンの通知による集中の中断
SNSやニュースの通知が頻繁に来ることで、 集中力が途切れ、 元の作業に戻るまで時間がかかります。 通知音やバッジが気になり、 目の前の作業を止めてしまうこともあります。
💡対策
決断や選択にかかる時間
日々の小さな選択も、 積み重ねると大きな時間ロスにつながります。 例えば、 朝の服装選びや昼食の選択、 仕事の優先順位の決定など、 決断にかかる時間が積み重なれば、 それだけ思考のエネルギーも使われます。
💡対策
時間の置換とは、 自分が行う必要のない作業を他の手段に任せることで、 空いた時間を生み出すことです。
コストがかかるようにも見えますが、 長期的には大きな生産性の向上につながります。 空いた時間でさらに価値の高い仕事や学びに集中できるため、 「コスト」 ではなく 「自己投資の一環」 と考えるべきです。
💡具体例
掃除や洗濯を家事代行サービスに依頼する。
ロボット掃除機や食器洗い乾燥機を導入し、 毎日の家事時間を大幅に短縮する。
満員電車を避けてタクシーで移動し、 車内でメール処理や学習を行う。
長時間の移動はグリーン車や飛行機のビジネスクラスを選び、 作業空間を確保する。
定型業務は自動化ツールを活用する。
電子カルテのテンプレート化で記載時間を短縮する。
生産化、 ロスの削減、 時間の置換という3つのポイントを意識することで、 忙しい日常の中でも自分の時間を確保し、 より多くの学びや成長に繋げることができる可能性があります。 自分にできそうなものから、 少しずつ取り入れてみてください。

レジデントのためのビジネススキル・マナー
医師として成功の一歩を踏み出す仕事術55
本書では自分が失敗から学んできた社会人としての院内・院外で必要なマナーや、 医師としての心得、 自己成長を成し遂げていくために必要な仕事術を解説していきます。 特に若手医師の皆さんにこれらを少しでも早い段階で共有することにより、 医師としてのキャリアを成功させるためのお手伝いが少しでもできれば幸いです。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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