海外ジャーナルクラブ
27日前

Arseniらは、 単純子宮全摘術を受けた患者を対象とした無作為化比較試験および前向き観察研究を基に、 同手術が下部尿路症状 (LUTS) に及ぼす影響をシステマティックレビューおよびメタ解析で評価した。 その結果、 単純子宮全摘術は術後の排尿頻度、 腹圧性尿失禁、 切迫性尿失禁および夜間頻尿の低下と有意に関連する一方で、 残尿感では変化が認められなかった。 本研究はBJOG誌において発表された。
研究の多くが2006年以前に実施されており、 当時は開腹子宮全摘術が主流で低侵襲手術が一般的ではなかったため、 現在の外科的実践への一般化可能性が制限される可能性があります。
単純子宮全摘術は最も一般的な婦人科手術の一つであるものの、 術後のLUTSとの関連については依然として議論が続いている。
1989年12月~2025年3月の文献データベースを基に、 「尿動態」 「尿失禁」 「腹圧性尿失禁」 「切迫性尿失禁」 「尿意切迫」 「頻尿」 「夜間頻尿」 「尿閉」 「下部尿路症状」 「子宮摘出術」 などの用語を用いた構造化検索によるシステマティックレビューを実施した。
単純子宮全摘術を受けた患者1,769例を対象に、 術前・術後評価を検証済み質問票で実施した無作為化比較試験および前向き観察研究10件を選定*し、 単純子宮全摘術がLUTSに及ぼす臨床的影響をメタ解析で評価した。
評価アウトカムは、 排尿頻度の変化、 腹圧性尿失禁の発生、 切迫性尿失禁の発生、 夜間頻尿の変化、 残尿感の変化の5項目であった。
ベースラインから最終フォローアップまでの変化として、 以下の4項目では有意な低下が認められた。
OR 0.48 (95%CI 0.36-0.66)、 p<0.00001
OR 0.54 (95%CI 0.44-0.68)、 p<0.00001
OR 0.76 (95%CI 0.72-0.94)、 p=0.01
OR 0.55 (95%CI 0.36-0.84)、 p=0.005
一方、 残尿感では有意な変化が認められなかった (OR 0.95 [95%CI 0.66-1.36]、 p=0.77)。
著者らは 「本メタ解析の結果は、 単純子宮全摘術が術後LUTSの有病率低下と関連している可能性を示唆している」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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