海外ジャーナルクラブ
1年前
Kannoらは、 p53免疫反応性を有する消化管癌患者を対象に、 ビタミンD3補充が再発や死亡に与える影響について無作為化二重盲検試験AMATERASUで検討。 その結果、 ビタミンD3補充は再発または死亡のリスクを低下させることが明らかになった。 本研究はJAMA Netw Open誌において発表された。
著者グループのビタミンD研究はビタミン研究が大好きな日本が世界に誇れる数少ない研究の1つです。
最近のメタ解析により、 ビタミンD3の補充が癌の死亡率に有益な影響を与えることが示されている。
2010年1月~2018年2月に消化管癌を発症した患者:417例
患者を以下の群に割り付け。
5年後の再発または死亡
p53免疫反応性 (80例) の5年RFSはビタミンD群で有意に高かった。
非p53免疫反応性 (252例) の5年RFSに有意差はなく、 p53免疫反応性におけるビタミンDの効果とは有意に異なっていた (交互作用のP=0.005)。
p53免疫反応性を有する消化管癌患者において、 ビタミンD3の補充は再発または死亡のリスクを有意に低下させる。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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