海外ジャーナルクラブ
2年前
Palefsky JMらは、 生検で肛門に高悪性度上皮内扁平上皮病変 (HSIL) が確認された35歳以上のHIV感染者を対象に、 HSIL治療が肛門癌の予防に有効かを検討する第Ⅲ相試験を実施 (ANCHOR試験). その結果、 HSIL治療群は、 無治療で積極的にモニタリングする群よりも肛門癌への進行が有意に低かった. 本研究はNEJM誌において発表された.
HIV感染者の肛門癌発生率は、 一般集団よりも大幅に高い. 子宮頸癌と同様に、 肛門癌においてもHSILが先行する. 子宮頸部HSILに対する治療は子宮頸癌への進行を抑えるが、 肛門HSIL治療の肛門癌予防に関する前向き研究のデータは不足している.
HSIL患者の肛門癌のリスクは、 積極的にモニタリングするよりも治療する方が有意に低かった.
👨⚕️ HOKUTO監修医コメント
抄録には安全性の記載はなく、そこは大きなlimitationですね. 本研究の詳細は本文をご確認ください.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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