海外ジャーナルクラブ
4日前

Guoらは、 2型糖尿病患者を対象に、 経口低分子GLP-1受容体作動薬safiglipron (30mg、 60mg、 90mg) とダパグリフロジン10mgの有効性と安全性を比較する第III相二重盲検無作為化比較試験 (OUTSTAND-2) を実施。 その結果、 32週時のHbA1c変化量のダパグリフロジンとの差は、 safiglipron 30mg群-0.30%㌽、 60mg群-0.22%㌽、 90mg群-0.40%㌽であり、 全用量でダパグリフロジンに対する非劣性が示された。 試験結果はNat Med誌に発表された。
対象が中国人のみであり、 他の民族集団への一般化には限界があります。
📖 経口GLP-1作動薬elecoglipron、 血糖を改善
safiglipronは絶食や食事制限を必要としない経口低分子GLP-1受容体作動薬である。 本試験では、 2型糖尿病患者を対象にsafiglipronの有効性と安全性をダパグリフロジンと比較した。
本試験は、 中国の98施設で実施された多施設共同・二重盲検・ダブルダミー・実薬対照・第III相無作為化比較試験である。 成人患者810例を以下の4群に無作為化し、 32週間投与した後、 20週間の実薬投与延長期間を設けた。
主要評価項目は32週時のHbA1c変化量のダパグリフロジンとの差で、 非劣性マージンは0.4%㌽とした。 副次評価項目はHbA1c目標値の達成率、 体重変化、 空腹時血糖、 有害事象などであった。
主要な非劣性解析で、 32週時のHbA1c変化量はダパグリフロジンに対し全3用量で非劣性基準を満たした。 32週時のHbA1c変化量のダパグリフロジンとの差は以下の通り (いずれもp<0.0001、 非劣性マージン 0.4%㌽)。
治療方針エスティマンド (treatment policy estimand) に基づく解析では、 90mg群が事前規定の優越性基準を満たした (群間差 -0.25%㌽、 95%CI -0.45~-0.05%㌽、 片側p=0.0067)。 一方、 60mg群は基準を満たさず (p=0.0789)、 固定順序検定はこの時点で終了した。
HbA1c<7.0%の達成率はsafiglipron群が54.9~63.5%、 ダパグリフロジン群が36.5%、 HbA1c≦6.5%の達成率はそれぞれ38.9~48.6%、 16.1%であった。 平均体重変化率はsafiglipron 30mg群が-2.35%、 60mg群が-3.55%、 90mg群が-4.17%、 ダパグリフロジン群が-3.60%であった。
消化器系の有害事象はsafiglipron群で多く、 多くは軽度または中等度であった。 有害事象による治療中止は、 safiglipron 30mg群が4.0%、 60mg群が4.0%、 90mg群が3.9%、 ダパグリフロジン群が1.5%であった。 レスキュー療法の使用はsafiglipron群が0.5~1.5%、 ダパグリフロジン群が0%であった。
著者らは、 「safiglipronはメトホルミンで血糖コントロールが不十分な2型糖尿病の成人に対する有効な経口治療の選択肢となる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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