【Lancet】ベダキリン含有レジメンが薬剤耐性結核の転帰改善に有効
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海外ジャーナルクラブ

2年前

【Lancet】ベダキリン含有レジメンが薬剤耐性結核の転帰改善に有効

Goodallらは、 リファンピシン耐性結核の15歳以上の患者を対象に、 ベダキリン含有レジメンをSTREAM試験 stage 1の9カ月レジメンと比較する無作為化第Ⅲ相非劣性試験を実施 (STREAM試験 stage 2)。 その結果、 ベダキリンを含むレジメンは優れた有効性を示し、 有害事象の難聴の発生率も少なかった。 本研究は、 Lancet誌において発表された。 

📘原著論文

Evaluation of two short standardised regimens for the treatment of rifampicin-resistant tuberculosis (STREAM stage 2): an open-label, multicentre, randomised, non-inferiority trial. Lancet. 2022 Nov 7;S0140-6736(22)02078-5.PMID: 36368336

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

ロシアやベラルーシでは、 結核患者の約半数がリファンピシン耐性結核とのことです。

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背景

STREAM stage 1試験では、 リファンピシン耐性結核に対する9カ月レジメンは、 2011年WHO推奨の20カ月レジメンに対して非劣性であることが示された。

研究デザイン

対象

フルオロキノロンまたはアミノグリコシド耐性のないリファンピシン耐性結核の15歳以上の患者

参加者は、 以下の群に1:2:2:2で無作為に割り付けられた。

  • WHOレジメン:2011年WHO推奨レジメン (早期終了)
  • 9カ月レジメン:9カ月間の対照レジメン (主要比較)
  • 経口レジメン:ベダキリンを用いた9カ月間の経口レジメン
  • 6カ月レジメン:ベダキリンを用いた6カ月のレジメン+2次治療として注射剤を用いた8週間の治療
無作為化は部位、 HIVステータス、 CD4数によって層別化された。

主要評価項目

76 週時点でコントロール良好な状態

結核菌培養が陰性で、 それ以前に好ましくない転帰がない

非劣性マージン

mITT解析およびper-protocol解析の両方で95%CIの上限が10%未満でなければならず、 非劣性が示された場合には事前に指定した優越性の検定が行われた。

研究結果

主要評価項目

mITT集団の517名のうち、 対照レジメンの187名中133名 (71%)、 経口レジメンの196名中162名 (83%) が良好な転帰を示した。

調整後差:11.0% (95%CI 2.9-19.0、 非劣性のP<0.0001)

有害事象

76週までに発生したグレード3または4の有害事象

  • 経口レジメン:50% (211名中106名)
  • 対照レジメン:53% (202名中108名)

患者の死亡

  • 経口レジメン:3% (7名)
  • 対照レジメン:2% (5名)

グレード3または4の難聴 (P=0.0015)

  • 経口レジメン:2% (4名)
  • 対照レジメン:9% (18名)

6カ月レジメンの成績

6カ月レジメンに割り付けられた91% (134名中122名)、 同時期に無作為に割り付けられた対照群69% (127名中87名) が、 良好な転帰を示した。

調整後差:22.2%、 95%CI 13.1-31.2)

6カ月レジメンに参加した4% (143名中6名) がグレード3または4の難聴が発生した。

結果の解釈

ベダキリンを含むレジメンは、 9カ月の対照レジメンと比較して優れた有効性を示し、 難聴の症例数も少なかった。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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