海外ジャーナルクラブ
2年前
Goodallらは、 リファンピシン耐性結核の15歳以上の患者を対象に、 ベダキリン含有レジメンをSTREAM試験 stage 1の9カ月レジメンと比較する無作為化第Ⅲ相非劣性試験を実施 (STREAM試験 stage 2)。 その結果、 ベダキリンを含むレジメンは優れた有効性を示し、 有害事象の難聴の発生率も少なかった。 本研究は、 Lancet誌において発表された。
ロシアやベラルーシでは、 結核患者の約半数がリファンピシン耐性結核とのことです。
STREAM stage 1試験では、 リファンピシン耐性結核に対する9カ月レジメンは、 2011年WHO推奨の20カ月レジメンに対して非劣性であることが示された。
フルオロキノロンまたはアミノグリコシド耐性のないリファンピシン耐性結核の15歳以上の患者
参加者は、 以下の群に1:2:2:2で無作為に割り付けられた。
76 週時点でコントロール良好な状態
mITT解析およびper-protocol解析の両方で95%CIの上限が10%未満でなければならず、 非劣性が示された場合には事前に指定した優越性の検定が行われた。
mITT集団の517名のうち、 対照レジメンの187名中133名 (71%)、 経口レジメンの196名中162名 (83%) が良好な転帰を示した。
76週までに発生したグレード3または4の有害事象
患者の死亡
グレード3または4の難聴 (P=0.0015)
6カ月レジメンに割り付けられた91% (134名中122名)、 同時期に無作為に割り付けられた対照群69% (127名中87名) が、 良好な転帰を示した。
6カ月レジメンに参加した4% (143名中6名) がグレード3または4の難聴が発生した。
ベダキリンを含むレジメンは、 9カ月の対照レジメンと比較して優れた有効性を示し、 難聴の症例数も少なかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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