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62日前

【NEJM】高度慢性下肢虚血の転帰:血管内治療 vs 外科的血行再建術

Farberらは、 包括的高度慢性下肢虚血 (CLTI) 患者を対象に、 血管内治療と外科的血行再建術 (バイパス術) の転帰改善効果を検討する無作為化試験を実施。その結果、 外科的血行再建術を行う上で十分な大伏在静脈を有するCLTI患者においてはバイパス術群の方が主要有害事象または死亡の発生率が低かったが、 代替のバイパスを要する患者においては両群の転帰は同程度だった。本研究は、 NEJM誌において発表された。

📘原著論文

Surgery or Endovascular Therapy for Chronic Limb-Threatening Ischemia. N Engl J Med. 2022 Nov 7. doi: 10.1056/NEJMoa2207899.PMID: 36342173

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

しっかりとした大伏在静脈があれば、 手術が良いということでしょう。


背景

CLTI患者には、 四肢の灌流を改善し、 切断のリスクを抑えるために血行再建が必要である。 CLTIの初期治療として、 血管内治療と外科的血行再建術のどちらが四肢の予後を改善するのに優れているかは不明である。

研究デザイン

対象

CLTIと鼠径部末梢動脈疾患を有する患者1,830名を2つのパラレルコホート試験に登録した。

  • コホート1:手術に使用可能な大伏在静脈が1セグメントある患者
  • コホート2:代替のバイパス導管を必要とする患者

主要評価項目

足首より上の切断、 または重大な再介入 (新しいバイパスグラフトまたはグラフト再置換、 血栓除去、 または血栓溶解)、 または全死因死亡の複合。

研究結果

コホート1

追跡期間中央値2.7年後に、 バイパス群では42.6%(709名中302名)、 血管内治療群では57.4% (711名中408名) で主要評価項目事象が発生した (P<0.001) 。

HR:0.68、 95%CI 0.59-0.79

コホート2

追跡期間中央値 1.6年後に、 バイパス群では42.8% (194名中83名) に、 血管内治療群では47.7% (199名中95名) に一次アウトカム事象が発生した (P=0.12) 。

HR 0.79、 95%CI 0.58-1.06

安全性評価

有害事象の発生率は、 2つのコホートにおいて、 両群で同程度であった。

結論

コホート1においては、 四肢の主要有害事象または死亡の発生率はバイパス群の方が有意に低かった。コホート2では両群の転帰は同程度であった。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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