HOKUTO編集部
18日前

活動性シェーグレン病 (SjD) 患者において、 抗BAFF受容体抗体ianalumabの有効性および安全性を、 プラセボを対照に検証した国際共同第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験NEPTUNUS-1およびNEPTUNUS-2の結果から、 ianalumab 300mg月1回投与は48週時点のESSDAI変化量を有意に改善することが示された。 フランス・Université Paris-SaclayのXavier Mariette氏が発表した。
SjDの病態にはB細胞過活性化やBAFF/BAFF受容体シグナルの異常が関与するとされる。 ianalumabは、 BAFF受容体を標的とする完全ヒトIgG1モノクローナル抗体であり、 抗体依存性細胞傷害 (ADCC) を介したB細胞除去と、 BAFF受容体遮断によるB細胞活性化・生存抑制という二重の作用機序を有する。
NEPTUNUS-1およびNEPTUNUS-2の対象は、 米国リウマチ学会 (ACR) /欧州リウマチ学会 (EULAR) の2016年分類基準を満たし、 EULAR Sjögren’s Syndrome Disease Activity Index (ESSDAI) スコア≧5、 刺激時唾液流量≧0.05mL/分の活動性SjD患者だった。
NEPTUNUS-1では275例を以下の2群に1 : 1の割合で無作為に割り付けた。
NEPTUNUS-2では504例を以下の3群に1 : 1 : 1の割合で無作為に割り付けた。
主要評価項目は、 48週時点におけるESSDAIのベースラインからの変化量だった。
48週時点のESSDAI変化量は、 NEPTUNUS-1試験ではianalumab月1回群-6.4、 プラセボ群-5.1であり、 群間差は-1.3だった (p=0.0496)。 NEPTUNUS-2試験でも、 ianalumab月1回群-6.5、 プラセボ群-5.5で、 群間差は-1.0だった (p=0.0410)。
一方、 ianalumab 3ヵ月毎投与群では、 48週時点のESSDAI変化量は-6.0で、 プラセボとの差は-0.5 (p=0.3413) と有意差を認めなかった。
NEPTUNUS-1/2を統合した解析では、 患者報告アウトカムにも一貫した改善傾向が認められた。 48週時点のSjögren’s Syndrome Symptom Diary (SSSD) スコア変化量は、 ianalumab月1回群-1.52、 プラセボ群-1.29であり、 群間差は-0.23だった。
また、 EULAR Sjögren’s Syndrome Patient Reported Index (ESSPRI) 変化量は、 ianalumab月1回群-1.73、 プラセボ群-1.47で、 群間差は-0.26だった。
NEPTUNUS-1/2本試験を完了した患者の91.6%が、 継続試験へ移行した。 108週時点のESSDAI変化量は、 ianalumab月1回継続群で-8.5、 プラセボからianalumab月1回投与へ切り替えた群で-6.8だった。
ianalumabの安全性プロファイルは、 NEPTUNUS-1/2本試験と一貫していた。 最長132週までの曝露を含むデータカットオフ時点において、 ianalumab月1回群および3ヵ月毎群はいずれも概ね忍容性は良好であり、 新たな安全性シグナルは示されなかった。
Mariette氏は 「本試験の結果から、 ianalumabは活動性シェーグレン病に対する有望な治療選択肢となる可能性がある」 と報告した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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