海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前
久留米大学の内村直尚氏らは、 日本人の不眠症患者を対象に、 オレキシン受容体拮抗薬ダリドレキサントの有効性および安全性について、 第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験で検証した。 その結果、 ダリドレキサント50mg投与群はプラセボ群と比較して、 主観的総睡眠時間を最小二乗平均差で20.3分延長し、 主観的入眠潜時を同差で10.7分短縮した (いずれもp<0.001)。 有害事象発現率は各群間で同程度であり、 ダリドレキサント投与中止によるリバウンドや離脱症状も認められなかった。
このオレキシン受容体拮抗薬かGLP-1受容体作動薬が、 ノーベル賞に最も近いと思います。
なお、 ダリドレキサントは欧米ですでに承認済みですが、 本邦においてもクービビック®という商品名で、 3剤目のオレキシン受容体拮抗薬として9月以降の承認が予定されています。
参考 : 現在承認済みのオレキシン受容体拮抗薬
- ベルソムラ® (スボレキサント) 2014年承認
- デエビゴ® (レンボレキサント) 2020年承認
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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