HOKUTO編集部
1年前
HOKUTOユーザーの医師68名に聞きました。
アンケート結果:消化器症状 (嘔気、 嘔吐、 食欲不振、 口内炎など)が最多で、 次点は肝酵素 (AST、 ALT、 ALP) 上昇となりました。
解説医師:多田 昌弘先生 (大阪市立総合医療センター 整形外科 医長/リウマチセンター 副センター長)
葉酸はMTXによる肝酵素上昇、 消化器症状 (嘔気、 嘔吐、 腹痛、 下痢、 食思不振)、 口内炎などの粘膜症状を抑制し、 治療継続率を高める目的で使用する。 一方、 MTX誘発性間質性肺炎は用量非依存性であり、 葉酸併用で予防することはできない。 リンパ増殖性疾患に関しては、 用量依存性の発生頻度増加や葉酸の予防効果は現時点では明らかではない¹⁾。
1.MTXによる副作用の「予防」
全例で原則5mg/週 投与する。 特に以下の症例のように副作用リスクが高い場合は服薬忘れに注意を要する。
2.MTXによる副作用の「治療」
原則5mg/週であるが、 以下の場合は10mg/週まで増量副作用が改善したが、 MTXの効果が減弱したときは葉酸を1mg単位で減量可能。 副作用が重篤な場合はMTXを終止し、 ロイコボリン®レスキューを行う。
<葉酸の投与開始時期>
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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